このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

アップルを代表する人気マシンの実力

APR: iMac (Early 2008)

2008年09月04日 18時00分更新

文● 今井 隆、柴田文彦、MacPeople編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

4. Conclusion


モニターサイズによって分かれる最適な用途

 新しいiMacの処理性能は、CPUのクロック周波数以外にほとんど違いがないため、モデル間で大きく変わらない。3Dグラフィック性能は、GPUの種類による違いが認められるものの、すべてのモデルが独立したGPUを装備しているため、用途を限定するほどの差ではない。

 各モデルの性格を異なるものにしているのはモニターサイズの違いだ。20インチと24インチモデルでは、画素数にして約1.3倍という表示情報量の差であるが、それ以上に表示品質の差が大きい。極端に言えば、20インチモデルの表示品質は一般的なノートパソコンクラスなのに対し、24インチモデルは純正モニターApple Cinema HD Displayに近いレベルを実現している。

 iMac 24inch

すべての色域で彩度が高く、バランスのとれた発色。正面から見た場合、ハイライトからシャドーまで、どの濃度領域でも階調性が高いが、斜めから見ても階調性はほとんど劣化していない。色調のバランスも保たれている

 iMac 20inch

正面から見ると、不自然な階調の変化は見られないが、全体的に白っぽく濃淡の差は小さい。ピークの彩度も控えめで、色再現範囲はあまり広くない。斜めから見ると、階調性と明度の劣化が大きく、視野角による色調の変化は著しい

 旧iMac 20inch

正面からの階調性はまずまずで濃度の変化も自然。ただし、中間調以外は濃度変化が急な部分がある。斜めから見ると階調性の劣化は目立つが、彩度や明度の劣化はそれほどでもなく、コントラストが高くなる点を除けば不自然ではない

 20インチモデルも、MacBookや同Proに比べると、3.5インチのハードディスクを搭載しており、処理性能は全般的に有利で多くの用途に対応できる。しかし、24インチモデルは色再現性が重要な写真の評価や修正、あるいはデザインワーク全般に使用する表示品質を実現している。ただし、デザイン用途では液晶の光沢が強いのがマイナス点かもしれない。

iMacの標準仕様
iMac 20" 2.4GHz (MB323J/A) iMac 20" 2.66GHz (MB324J/A) iMac 24" 2.8GHz (MB325J/A)
価格 13万9800円 16万9800円 19万9800円
CPU Core 2 Duo 2.4GHz Core 2 Duo 2.66GHz Core 2 Duo 2.8GHz
2次キャッシュ 6MB
システムバス 1066MHz
メモリー(最大) PC2-6400 1GB (4GB) PC2-6400 2GB (4GB)
HDD 250GB (7200回転/分、シリアルATA) 320GB (7200回転/分、シリアルATA)
光学式ドライブ SuperDrive(DVD±R DL、DVD±R/RW、CD-R/RW)
液晶モニター 20インチ/1680×1050ドット 24インチ/1920×1200ドット
グラフィック(ビデオメモリー) ATI Radeon HD 2400 XT (128MB) ATI Radeon HD 2600 Pro (256MB)
通信機能 AirMac Extreme(IEEE 802.11b/g/n準拠)、1000Base-T Ethernet、Bluetooth 2.1+EDR
主なインターフェース FireWire 400×1、FireWire 800×1、USB 2.0×3、ヘッドホン/光デジタル出力、アナログ/光デジタル入力、Mini-DVI出力
本体サイズ 幅48.5×奥行き18.9×高さ46.9mm 幅59.6×奥行き20.7×高さ52.0mm
本体重量 9.1kg 11.5kg

(MacPeople 2008年9月号より転載)


前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ

ASCII.jp RSS2.0 配信中