インストール10分以下、設定20分以下
最初に結論を言っておくと、desknet's SNSの導入に関しては、ほぼ何の心配もいらない、ということだ。正直、このレポートで書くことがなくて困ってしまったくらいである。
実は1点のみうまく動かないところがあったのだが、それは後述(現在はオンラインマニュアルに赤字で注意書きが掲載されている)。ほかの初期設定に関しては、ネオジャパンのWebページに用意されたdesknet's SNSのオンラインマニュアルを参考にして、すぐに終わった。
用意したハードウェアだが、Intel Core2Duo 6800にメモリは1GB、HDD230GBという構成だ。構成というほど偉そうなものではなく、単に余っていたマシンをそのまま流用しただけである。OSはこれまたWindows XPで、インストールし直してアップデートをかけた状態にしておいた。社内で本格稼動する場合は、きちんと技術部に運用を委託してサーバOS上で動かしたほうがいいのだろうが、まずはお試しとして使うわけだから、クライアント用OSをそのまま使用できるのはたいへんありがたい。
次に、いよいよdesknet's SNSのインストールだが、ネオジャパンが用意している同製品のサイトでデモソフトをダウンロードし、ダブルクリックして終わりなのである。desknet's SNSは、データベースソフトにPostgreSQL 8.1.4、WebアプリケーションにPHP 5.1.4を使っており、これらソフトの設定を事細かにやらねばならないのかとビクビクしていたのだが、現実には、私は単に「はい」ボタンを数回押すだけであった。最近はどのソフトもインストールに悩むことはなくなったが、サーバ製品のくせにdesknet's SNSも同じことになっている。補足すると、インストール時には管理者を作成せねばならないので、その際のみ、少し入力作業を行いはした。
設定も正直、ぜんぜん簡単だ
インストールが終われば、Webブラウザからdesknet's SNSにアクセスする。「Windowsのマシン名/php/dnsns/index.php」という形だ。メールアドレスやプロフィールを入力し、管理者としてログイン。おや? デフォルトで、技術部グループに属する山田太郎さんというありがちなキャラ……じゃなくてユーザーがいた。消去することもできるが、まあ一応そのままにしておこう。ちなみにdesknet's SNSでは、「グループ」を形成可能なので、各部署でグループを作ってもいいだろう。管理者としての私は、どのグループにも属さない無印とした。あとで別のメールアドレスで一般ユーザーとして登録する際には、「編集者」グループでも立ち上げるか。
さて、管理者画面だが、一般ユーザーとほぼ同じ構成となっていて、このままSNS生活を営むことも可能だ。唯一違っているのが、画面下の「管理」というリンクが表示されていること。ここからdesknet's SNSの管理画面に入る。インストール直後なので、他のユーザーを迎え入れる最低限の設定だけはやっておきたい。
マニュアルに従い、以下の項目を設定した。
- SNSを使用する団体名の指定
- ユーザーにメールを送るためのサーバの指定
- ユーザーの登録方法(招待制にするか、誰でも登録できるか、など)
- 各ユーザーのプロファイル表示項目(年齢や住所は特に掲出しない、など)
団体名は「株式会社アスキー・メディアワークス」と指定。メールサーバは会社のものを指定、ユーザーの登録方法は、招待生をとらずに誰でも参加可能にした。プロファイルについては、まあ、最近はプライバシーを気にする傾向もあるかなと思い、氏名とパスワード、それからメールアドレスと自己紹介文のみ必須入力項目にして、あとは参加者の自由にした。もしかしたら、誕生日とか住所も必須にしたほうがコミュニケーションが活性化するかもしれない。このあたりは今後の運用で見ていこうと思う。私はSNSの管理者というのは初めての体験なのだが、これから入ってくる皆さんのことを考えて頭をひねり(ひねってないというツッコミはあるかもしれないけれども)“場”を作るというのは、なかなか楽しい作業なのだと実感した。
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