アドビ システムズが26日に発表したPhotoshopファミリーのコンシューマ向け製品「Adobe Photoshop Elements 7 日本語版(Windows版)」。同製品のアドビストアでの予約受付は本日より開始しており、10月初旬に提供開始を予定している。
同製品の位置付けや新機能について、Photoshop Elementsを担当する栃谷宗央氏に聞いた。
複雑さからの開放
クリエイティブ業界の中でもコアなユーザーに特化したPhotoshop CS3 Extendedやプロ/フォトグラファーを対象としたAdobe Photoshop Lightroomなど、多様化が進むPhotoshopファミリーにあって、Elementsは唯一、コンシューマユーザーを対象とする。
今回のバージョンでは、おもに3つの新機能が追加された。ひとつめが「スマートブラシ」ツール。50種類以上のテンプレートがあり、写真に洗練されたエフェクトを加えることができる。また、基本的にはスマートブラシと同じ機能を持つが、より細かな設定ができる「詳細スマートブラシ」ツールも用意する。必要があればブラシサイズを調整して加工できる。
選択範囲を変更したい場合はマイナスキーで選択部分を減らす事もできる。例えば、ブラック&ホワイトのエフェクトでは、花の写真で花びらの部分だけを残して周囲を白黒にするといった使い方が可能だ。栃谷氏は「ユーザーから選択範囲を行なうのが難しいという声をいただいており、アドビとして楽にお使いいただくための工夫をした」と話す。
ふたつめが「クイックフィックス」というタッチアップ機能。歯を白くしたり、空を青空にする、といった加工をワンクリックで行なえるようにする機能だ。例えば、歯の部分を選択して、トーンカーブで白くするといった複雑な編集作業を自動化できる。グラッフィックプロフェッショナルでも手間のかかる作業を、自動選択するだけでこなせてしまうスグレモノのツールと言えるだろう。