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Atomで検証! 小型PCの実用性 第4回

みんな大好き3DギャルゲーとMMO RPGでAtomの真の実力を知る

2008年08月28日 21時00分更新

文● 山田 広樹

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Atom 230+945GCの実力チェック

 まずは、マザーボードのチップセット「945GC」に内蔵されたグラフィック機能の性能をチェックしよう。スコアは期待していないが、各種ベンチソフトが動作するだけでもマシな気がする。

Vana'diel Bench3

Low設定で1425、High設定で984。High環境はもとより、Low環境でもコマ落ちがかなり見られた。なお、1425は8段階ある公式評価のうち、下から2番目。984はランク外の低さ

三國志 Online ベンチマークソフト

低グラフィック設定ですら、最低ランクの「兵卒」の250。より性能を要求される標準設定は179。低設定ですら「かろうじてプレーできる、かも?」という寂しい結果

タイムリープ ぶーとべんち

タイムリープ ぶーとべんち

結果は4FPS。テスト中はコマ落ちと言うレベルではなく、一瞬、画面描画全体が止まることもままあった

3Dカスタム少女 ベンチマーク

3Dカスタム少女 ベンチマーク

同ベンチではPCの3D性能に合わせ、描画されるキャラクター数が増加する。一人は当然、最低ランク。それで7fps……

ベンチマークを終えての感想

 945GCが搭載するグラフィックコア「GMA 950」は2005年登場とかなり古いものではある(登場当時、組み合わせていたCPUはCoreシリーズではない。NetBurstのPentium Dだ)。しかし、それを差し引いたとしても、正直「本当にコレは2008年のPCか?!」と、叫び出したくなる結果ばかりに。プレーンなAtomプラットホームでは、基本的に3Dゲームはあきらめた方が良さそうだ。


Atom 230+GeForce 8500GTの実力チェック

 GeForce 8500GTは昨年デビューしたNVIDIA製のGPU。GeForce 8シリーズで初めてPCIスロットに対応した製品で、PCI接続のビデオカードとしては初のDirectX 10対応となる。

Vana'diel Bench3

Low設定で2088(8段階中、下から3番目)、High設定で1343(8段階中、最低)と、945GCより約1.5倍にスコアアップ。あぁ……

三國志 Online ベンチマークソフト

こちらは低グラフィック設定1063、標準設定629と、3倍以上のスコアアップ。低グラフィックではかなりコマ落ちが減少し、まともにプレー可能な雰囲気が

タイムリープ ぶーとべんち

タイムリープ ぶーとべんち

14fpsと低いものの、実際のゲームのほうが負荷は低いため、とりあえずプレーは可能だろう。ベンチマークでもコマ落ちは当然あったが、ガマンすれば見られないレベルではなかった

3Dカスタム少女 ベンチマーク

3Dカスタム少女 ベンチマーク

11人表示、13fpsに大幅スコアアップ。実際のゲームでも、微妙にコマ落ちは感じるもののプレーは可能。“かろうじて”の実用レベルと言っていい

ベンチマークを終えての感想

 一世代前とはいえ、まだまだ現役の8500GT。しかし、その8500GTでも満足行くレベルの性能は得られなかった。たしかに945GCより大幅な性能アップは行なえたものの……。人間社会は言うまでもなく、PCでも現実は厳しいということが身に沁みた。ハッキリ言ってギャルゲーやMMO RPGの要求する性能は高くない。それでも「かろうじて」の実用レベルとは。

(次ページへ続く)

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