低価格化が進むデジタル複合機。日本ヒューレット・パッカードから登場した新モデルは値段の安さと小型の本体サイズを両立した製品だ。
Photosmart C4480/C4486
登場したのは「HP Photosmart C4480 All-in-One」（直販モデル）と「HP Photosmart C4486 All-in-One」（店頭販売モデル）の2製品。スペックは同等で、筐体の色だけが異なる。色はそれぞれホワイトとブラック。HP Directplusの直販価格は9870円と1万円を切る。
求められる省スペースのニーズに対応
本体上部にCIS方式のフラットベッドスキャナー（解像度1200×2400dpi）を搭載しながら、高さを抑えているのが特徴。前面給紙機構を採用しているため、背面を壁ギリギリにまで置ける点もメリット。また本体右に用意された1.5インチ液晶ディスプレーに角度を付け、斜め上から見た際に見やすくした。本体サイズは幅470×幅290×高さ162mm、重量は5.06kg。
このほか、ダイレクト印刷時の最大枚数が99枚（従来機種C4275は9枚）に増え、複数枚選択が可能になったほか、2L判、ハガキ印刷にも対応した。一方でメモリーカードスロットからコンパクトフラッシュが消え、SD/SDHCカードとメモリースティックスロットのみの対応となった。
プリンター部分の解像度は4800×1200dpi。ドラフトモードでL判を出力した場合の速度は最速時で21秒。A4モノクロでは最高30ppm、A4カラーでは最高23ppmの印刷速度となる。標準では、顔料系黒インク＋染料系カラーインクの4色構成だが、別売のXLインクカートリッジを追加することで、黒インクのみの構成、染料系カラーインクにフォトインクを組み合わせた構成も選べる。
交換インクの値段は黒インクが2180円、カラーインクが2580円、フォトインクが3318円、黒インクのみにした場合のカートリッジが4284円。
ドライバー機能として、ウェブページの印刷に便利な「スマートウェブプリント」なども継続して提供される。対応ブラウザーはInternet Explorer 6以降またはFirefox。Mac OS Xへは現状で未対応だが、今後対応していく予定だという。
