コンパクトなボディーに1470万画素CCDを搭載
【SPEC】 開発・販売元●松下電器産業(株) 価格●オープンプライス(実売価格4万7000円前後) http://panasonic.jp/dc/ CCD●1.72分の1インチ/有効画素1470万画素 レンズ●光学3. 6倍ズームレンズ(焦点距離28~100mm相当/F2.8~5.6) 記録メディア●内蔵(約50MB)、SD/SDHCメモリーカード サイズ●幅96.7×奥行き24.8×高さ54.0mm 重さ●約151g |
【COMMENT】
インターフェースを改良し、操作しやすくなった。スペックもLUMIXシリーズの上位に位置し、物足りなさを感じる点はほとんどない。
コンパクトデジカメの画素数もついにここまできた。「DMC-FX150」は、1470万画素CCDを搭載した「LUMIX」シリーズの上位モデルで「同FX100」の後継機だ。画像処理エンジンは「ヴィーナスエンジンⅣ」に進化し、RAWデータでの記録も可能になった。また、「おまかせiA」機能が今回のモデルチェンジから実装され、横顔も認識する「顔検出」機能やフォーカスロックした被写体を追尾する「追っかけフォーカス」機能、逆光/暗部の「自動補正」機能などを同時に利用できる。
本体背面の液晶モニターはFX-100の2.5インチから2.7インチに拡大。広視野角タイプを採用し、斜めからでも見やすくなった。
豊富な撮影機能も魅力のひとつ。「マクロモード」では広角端で5cm、望遠端で30cmまで接近して撮影できる。
コンパクトタイプでは珍しい「多重露出」機能も用意。最大3枚の写真を合成して1枚に仕上げるもので、途中で撮り直せるのもデジタルならではだ。
「マニュアル露出」機能は絞りの選択肢が開閉の2種類しかないものの、シャッター速度は2000分の1秒~60秒まで3分の1段間隔で選べる。ただし、シャッターや絞りを調節するにはその都度設定画面に切り替えて実行する手間がある。
そのほか、構図づくりに便利な「11点マルチフォーカス」機能や一度のシャッターでカラー/モノクロ/セピアの同時記録が可能な「シーンモード」などの機能を用意する。
画質に関しては、同じ画素数のデジタル一眼レフに比べるとグラデーションの再現性やラティチュード(露出寛容度)で劣るものの、黒つぶれや白とびは少なく、ハイコントラストかつ発色も鮮やか。スナップ目的で気軽に持ち歩きつつ、完成度の高い作品も撮りたい──というユーザーにお勧めだ。
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