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ぱそぢえ~3分で分かるPCの基本第5回

Centrino 2モデル購入以前のマルチコアCPUの基本

2008年08月22日 15時00分更新

文● 石井英男 漫画● 太田虎一郎

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先生、質問です!

Q インテルのデュアルコアとAMDのデュアルコアは何か仕組みが違うんですか?

A どちらもデュアルコアはデュアルコアだが、設計思想、考え方が違う。

 AMDが最初にリリースしたパソコン向けデュアルコアCPU「Athlon 64 X2」は、1つのダイ(半導体本体)に2つのコアを集積したいわば「清く正しいデュアルコア」だった。2つのコア同士は「クロスバースイッチ」と呼ばれる構造を経由して、CPUのフルスピードでデータをやりとりできるようになっていた。

AMD「Athlon 64 X2 5000+」(2.6GHz)

 それに対し、インテルがAthlon 64 X2に対抗すべく投入したデュアルコアCPU「Pentium D」は、ダイは1つだがシングルコアのPentium 4をそのまま2つ並べた構造をしていた。そのため、Pentium Dの2つのコアはFSB経由で通信することになり、CPUのフルスピードでデータをやりとりすることはできなかったのだ。

 もちろん現在のCore 2 Duoシリーズは、最初からデュアルコアCPUとして設計されているため、そうしたボトルネックは解消されている。

 ところが、実はクアッドコアでも似たような現象が起きている。今のCore 2 QuadシリーズはデュアルコアのCore 2 Duoダイを2つ搭載してクアッドコアを実現しているのに対し、AMDのPhenomは1つのダイに4つのコアを集積したネイティブクアッドコアなのだ。

 ただ、設計自体はAMDのほうがエレガントなんだけど、パフォーマンスはインテルのCPUのほうが高いことも多いので何とも言えないところだ。

最新トレンド:1つのCPUに10コア以上が標準搭載される日も近い

 現在、インテルのマルチコアCPUとしては、クアッドコア製品(Core 2 ExtremeやCore 2 Quad)とデュアルコア製品(Core 2 DuoやPentium Dual-Coreなど)がある。AMDでは、クアッドコア製品(Phenom X4)とデュアルコア製品(Athlon X2など)の他に、トリプルコア製品(Phenom X3)も発売している。ちなみにXbox 360のCPUもトリプルコアだ。

Xbox 360もトリプルコアCPUを搭載している

 今後コアの数はさらに増えていくと予想されており、2010年前半にインテルが投入予定の「Westmere」(開発コードネーム)は6コアになる。そう遠くない将来、パソコンにも数十を超えるコアが搭載されるようになるだろう。

■ 著者紹介

石井英男(いしい ひでお)

テクニカルライター。東京大学大学院 工学系研究科出身。在学中に雑誌や書籍の執筆を始め、大学院卒業後、フリーライターに。パソコンのハードウェアをはじめ、ノートパソコンやPDAなどのモバイル機器を専門としている。

太田虎一郎(おおた とらいちろう)

漫画家。かわいいキャラクターとシュールな世界観の絶妙なミスマッチが特徴。漫画ファンを中心にコアな人気を誇る。代表作に『宇宙の法則 世界の基本』(コアマガジン)、『かるき戦線』(芳文社)など。


■ この講座について

 「3分で分かるPCの基本」は、ほぼ毎週金曜日に更新です。第1シーズン「CPU編」は全13回の予定。全て読み終われば、ビギナーのあなたもPCマスター?!

  • 【ブックマーク用】 3分で分かるPCの基本 目次ページ
  • 第1回 「クロックって何?」
  • 第2回 「キャッシュって何?」
  • 第3回 「FSBって何?」
  • 第4回 「チップセットって何?」
  • 第5回 「マルチコアって何?」
  • 第6回 「プロセスルールって何?」
  • 第7回 「64bitって何?」
  • 第8回 「命令セットって何?」

 (以下続)

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