インターフェースをはじめ使い勝手を考え抜いた完成度
【SPEC】 開発/販売元●アドビ システムズ(株) 価格●3万3600円(通常版)、3万2000円(ダウンロード版)、1万1340円(アップグレード版) 備考●評価にはベータ版を使用 http://www.adobe.com/jp/ 対応システム●OS X 10.4.11以上(32ビット版対応)、OS X 10.5以上(32/64ビット版対応) 対応機種●PowerPC G4以上(32ビット版対応)、インテルCPU(32/64ビット版対応)を搭載したMac |
【COMMENT】
RAW現像を核に、デジタル写真のワークフローを網羅したソフト。フォトグラファーのニーズに特化した機能と効率的な操作性が魅力だ。
「Adobe Photoshop Lightroom」は、デジカメのRAWデータ現像から補正、管理、印刷、公開まで一手に引き受けるソフト。初のメジャーアップデートを果たしたバージョン2では主に機能の強化を図ったほか、操作性が向上した。プロユーザーからアマチュアまで幅広いユーザーに向けたソフトに仕上がっている。
まず注目すべきは、インターフェースが改良されたことだ。もともと軽快な動作の本ソフトだが、画像の取り込み/管理を担う「ライブラリ」から「現像」「プリント」「公開」──といった各モジュールを切り替える際、写真をグループ化した「コレクション」を維持したままシームレスに移動できるようになった。これで各モジュールで写真を選び直す必要がなくなる。
アドビ システムズ(株)の製品で初となる64ビット対応も特筆すべき点だろう。
執筆時点ではベータ版だったため動作速度を検証できないが、大量のRAWデータを読み込み/現像する際の処理の高速化が期待できる。
そのほか、本ソフトの中枢ともいえるRAW現像機能も大幅に改善され、Photoshopのように部分的な補正機能が複数加わった。このため、Lightroom1本で撮影後の全作業を完結できるほどの画像処理能力を実装した。
また、印刷時のシャープネス適用量を3段階から選べるほか、印刷レイアウトを自由に設定できる「ピクチャパッケージ」機能の追加、デュアルモニターへの対応など、これまで不満に感じていた点も解消されている。
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