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ブレード&仮想化 導入設置編「こんな時笑ってしまうのはナゼ」
2008年09月16日 06時00分更新
キッティングは簡単、ラッキングは……
シャーシの巨大な箱の中に、“Quick Start Instructions”と書かれた広げるとタブロイド版くらいの大きさの紙が入っていた。10年も掛けて学校で習ったハズなのに未だに怪しげな英語力で、なんとなーく読んでみると、この通りにやれば動きそうな気配。まずは万国共通の図解を頼りにラックマウント金具を組みつける。
計画では、2台のシャーシは、6番のラックの31~25Uと23~17Uの位置に設置することになっている。該当の位置にラックマウントのための金具を取り付ける。ラックマウントのサーバーなどと違い、スライドレールでなく単純にLチャン金具のようなモノなので、ラックのフランジの位置の調整などもいらず、ドライバ一本で簡単に取り付けることができた。
シャーシは、購入時にWebで調べた記憶では40kg強と書かれていたが、実際に持ってみると、そんな生易しい重さではない。そもそも、標準では2台となっていた電源ユニットが4台入っている。シャーシには3人がかりで持て的な黄色いシールが、確かに2人では厳しい。
特に、31~25Uの位置のラッキングは腰高より少し上の位置で、その高さまで持ち上げるのに、一苦労した。シャーシには、細い金属性の取っ手が付いているのだが、それが手に食い込んで痛い、微妙な高さまでなかなか持ち上がらない、腕をプルプルさせながら こんな時笑ってしまうのはナゼ? と大笑いしながらチャレンジすること数度。なんとか3人掛かりでラッキングすることに成功した。その後のキッティングは、この時の苦労に比べれば至極簡単で、ドライバさえ不要だ。
マニュアルは先に読まなきゃ
後になって、マニュアルをよく読んだら、こんな記載があった。トホホ。
- 注意:
- けがを避けるため、装置を持ち上げる前に、すべてのブレード、パワー・サプライ、およびその他の取り外し可能モジュールを取り外して重量を軽くしてください。
ブレードの蓋を開けてSAS拡張カードを差すこと以外は、シャーシのフィラー(目隠し蓋)を外しパーツを差し入れるだけだ。背面に組み込むSAS拡張モジュールとCatalyst SWモジュールも適当に差し込んだ。勘が当たっていたが、後からマニュアルで確認したところ、差し込む位置にある程度の決まりがあるようだった。
午前10時から開始した作業は、昼食をはさみ午後2時には完了していた。開梱に1時間かかったとすれば、正味2時間でキッティングとラッキング、ワイヤリングをしたことになる。ちなみに後日、ASCII.jpの機材である1Uサーバー10台分のマシンのワイヤリング(1台あたり2本のEthernetケーブルと電源ケーブル)を行ったのだが、この時には6時間程度かかった。
950Wの電源4発を、ひとまず商用電源につないでみると(UPSは後から引っ越してくる予定)、勢いよく電源ファン、シャーシファンが回りだし、マシンルームがそれらしい音でつつまれる。ただ、ファンが大口径のためか、1Uサーバーのファンのように甲高い音ではなく、意外と静かに感じる。
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