最後は水平垂直型の2製品を紹介する。前述のとおり基本は水平型であるが、支柱とアームの取り付け部が高さ調整可能となっているので、工具を使わずに高さを変えられるのが特徴となっている。
TKLA-1022-S ドーフィールド
ドーフィールドジャパンの水平垂直型アーム「TKLA-1022-S」。アームは2関節の水平型。筆者も愛用している。写真はシルバーモデルだが、ブラックモデルの「TKLA-1022-B」もある。
アームの根本は支柱内部のボルトに接続されていて、支柱上部のハンドルを回転させることで、アームの高さを変えられる仕組みとなっている。ただし、ディスプレーを取り付けるとハンドルの回転はかなり重くなるので、自由自在に動かすというよりも、好みの位置に調節して使う、といった使い方になるだろう。
水平アームはコンパクトで、最も伸ばした状態で330mmとなっている。狭い空間で使うのに向くが、長さが必要という場合には適さない。机天板からディスプレー取り付け部中央までの高さは、最大380mm。耐荷重は10kgと、22インチ級の重いディスプレーでも耐えられる。ディスプレー面はチルト(角度は記載されていない)、パン、回転が可能。
TKLA-1022-S 可動範囲デモ。アーム高さは中間位置。アーム長さは、今回取り上げた水平式では短め
凝ったギミックを持ちながら、価格が1万1800円と安価な点も魅力。ASCII.jp価格比較で見ると、8000円以下で販売している店舗も多い。
ガスショック式スウィベルモニターアーム2 サンコー
他所にない特異な製品を販売して名高いサンコーレアモノショップを展開するサンコーも、モニターアームを多数ラインアップしている。今回取り上げるのは、水平垂直型の「ガスショック式スウィベルモニターアーム2」だ。
名前のとおり、本製品は高さ調節機能に、ビジネスチェアでお馴染みのガス圧式の調節機構を備えている。おかげで、支柱のレバーを回すだけで、ディスプレーを楽々と上下に動かせる。天板から取り付け部までの最大高さは465mmで、上下の可動範囲は約150mmほどある。
24インチワイドディスプレーにも耐えられるように、耐荷重が15kgとかなり大きいのも特徴だ。水平アームは2関節式で、チルト(120度)、パン(180度)、回転が可能。アームの最大長さ(根本からディスプレー取り付け部まで)は420mmほど。
ガスショック式スウィベルモニターアーム2 可動範囲デモ。支柱とアームの取り付け部は回転するので、ディスプレーは動画よりもう3cmほど前まで出せる
水平垂直型でありながら、価格も非常に安い。サンコーレアモノショップでの販売価格は9800円。広い可動範囲と高い耐荷重を備えながらこの価格はお買い得と言えよう。
高い自由度とデザインのNeo-Flexはお勧め
今回の6製品の中では、Neo-Flex LCDアームを一番のお勧めとしたい。水平型のアームに垂直型の機能を組み込む事による、配置の自由度の高さは、環境を選ばずに使えるだろう。また洗練されたデザインも、見た目にこだわるホームユーザーから、顧客と対面する場面で使うビジネスユーザーまで、広くお勧めできる。
サンコーのスウィベルモニターアーム2もお勧めだ。可動範囲の広さはもちろんのこと、ガス圧式による手軽な高さ調整は、「水平位置だけでなく、高さもたびたび変えたい」というユーザーの要望にも応えるだろう。