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ネットの祭りをリビングで再現 「ANOBAR」

2008年08月20日 09時00分更新

文● トレンド編集部、聞き手●遠藤諭ほか、撮影●吉田武、編集部

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インテリアとして、情報デバイスとして


 (デモしながら)いま表示しているのは、2ちゃんねるの実況板です。フィルタリングして、まずい書き込みは表示しないようにしていますけど……。

テレビを見ながら、ユーザーがリアルタイムに感想を書き込んでいく2ちゃんねるの実況板。テレビ番組と一緒に表示することで新たな世界が

(高校野球の中継に合わせて、書き込みがどんどん流れていく。ニコニコ動画的なライブ感がテレビ番組で実現されている)

 描画は60fpsでやっています。アーケードゲームと同じ。そうしないと、FEDの高速応答性という特徴が出てこない。メニューは3D処理していて、透明度なんかも変えています。このあたりは、ゲーム開発と同じノリですね。

── これって中身はパソコンなんですよね。

 OQOっていう小型パソコンがあるんですけど、あれと同じVIA C7のボードが載っています。本体はその基板にあわせて設計しました。だから中身はスカスカ。日本メーカーが本気で作ったらもっと小さいのが作れると思いますよ。OSは、Windows XPのEmbedded版を使用していて、専門特化したパソコンのひとつだと考えていいでしょうね。

ANOBARの内部

筐体の外側を外したところ。FEDの裏側(正面からみて左側に)VIA C7を搭載したボードが備え付けられている

VIA C7のボード

もう少し拡大。汎用品をそのまま利用しているので、ボード上にはアナログRGBの出力端子などがそのまま残されている(筐体カバーでは隠されている)

── 金塊みたいな見た目と裏腹に、結構軽いですね。

 そうですか? 個人的にはもう少し軽くしたいなと。電波を遮蔽する必要があるんで、金属で囲ってあるんですよ。ファンレスにするために、ヒートシンクも大型です。結果として2kgを超えてしまったんですよね。無線LANも熱の問題であきらめました。ただ、FOMAのケータイをUSBモデムとして認識できるので、LANがなくても利用できます。

背面から見たところ

ファンレス筐体にするため、背面には巨大なヒートシンクを付けた。Ethernetのほか、FOMAの接続も可能。よく見ると四隅に壁掛け用の穴が設けられている

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