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ブレード&仮想化 現状分析編「絵にかいたような絶体絶命だ」
2008年09月08日 09時00分更新
IBMの担当営業にお任せ
筆者は小社の技術部の責任者として、新社屋のネットワークの再設計、機器選定や、新しいメールサーバーの運用ルール制定も行わなければならず(このあたりも機会があれば紹介していきたいと思う)、しかも時は既に社屋移転開始まで2カ月を切っていた。状態的には、正に絵にかいたような絶体絶命だ。
ブレードサーバーに関する情報収集をする間もなく、ひとまず勝手知ったるラックマウントサーバーで構成した場合のマシンスペック表をRFP(Request For Proposal - 提案依頼書)として作成し、最近よく利用していたIBMの担当営業の北澤氏に連絡した。「こんなマシンを買いたいんだけど、ラックマウントとブレード、それぞれで構成した場合の見積もりを送ってもらえない?」こちらからの注文は、これだけだ。要するに、ブレードの構成を良しなに考えて と丸投げしてしまったわけだ。「本当にこれでイイのか技術部!」と自戒の念に苛まれること30秒(個人的にはこれでも長い方なのだが)、次の緊急の仕事がそれを綺麗に吹き飛ばしてくれる。多忙クンありがとう。
結局IBMに連絡すれば良しなに
絶対的な時間も無く、えらくいい加減に担当営業に任せきりにしてしまった筆者であるが、実際のところブレードサーバーが欲しい場合は、どうすれば良いのかIBMに聞いてみた。答えは簡単、法人のお客様ご購入に関するお問い合わせ」(0120-418-220)に電話すればよいとのこと。
IBMの担当者が機器構成から販社の紹介まで、「良しなに」対応してくれるらしい。なんだ、今回筆者がとった方法も当たらずとも遠からずだったんだ。ちなみに、IBMのビジネス・パートナーもWebページに掲載されているので、この中から馴染みの販社が見つかれば、そちらと相談してもよいだろう。
筆者の場合、往々にしてこうした資料は、システムが出来上がってから見つけることが多いのだが、今回もつい最近、IBMのWebページに“IBM BladeCenter S Type 8886 計画ガイド”なるドキュメントを発掘した。ブレードサーバーを導入するに当たっては参考になるので、その方面の向きは一読されたい。
数日後、2通の見積もりがメールにて販社から届く。ラックマウントマシンの方は馴染みの部材が並びでフムフムと理解。一方のブレードサーバーの方は、面妖な部品もあり、そもそもどういった構成なのかも理解できず一抹の不安。ブレードと思しき部材が10枚、SATAの大容量HDDが20本。更に、ブレードシャーシが2台も記載されている。 なんかとてもセレブな感じだ。
下記が送られてきた見積もりの内容。Webページを見ながら、品名を追っていくうちに、なんとなく構成が分かったような気になる。にしても、こんなにゴーヂャスな構成でイイの?
商品名 | 数量 |
---|---|
BladeCenter S モデル E1J EXPRESS | 2 |
BladeCenter HS21 モデル PLK EXPRESS | 9 |
IBM BladeCenter S 6ディスクストレージモジュール | 2 |
SAS 接続モジュール for IBM BladeCenter | 2 |
SAS 拡張カード(CFFv) for IBM BladeCenter | 10 |
750GB デュアルポートホットスワップ SATA HDD | 16 |
500GB デュアルポート ホットスワップ SATA HDD | 4 |
クアッドコア インテルXeonプロセッサE5405(2.0GHz) | 2 |
Cisco Catalyst スイッチモジュール 3012 for IBM BladeCenter | 1 |
一生懸命IBMのホームページを調べてみると、マシンルームの電源が100Vしか出ていないこともあり、BladeCenter Sという100V電源で動くシャーシ(他社ではエンクロージャをシャーシと呼ぶ所もある)が選択されている。この7Uサイズのシャーシにはブレードが6枚しか入らないかわりに、HDDを格納するモジュールが付いており、ブレードとHDDはSASでつながるようだ。
次ページ「稟議、発注、そして納品」に続く
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