ならば西洋人が恐れおののくタコはどうか? 刺身用の蒸しダコに電極を突き刺した。ちゃんと国産、タコの名産地である明石の生まれである。蒸しダコに電気を流すと煙が立ち上りはじめた。どう見ても屋台のつまみだ。
そんなつまみが、まさか光るとは。1本400円のタコ足がグワーッと光ったのだ。内側から照らされ、吸盤が美しい。まさにデビルフィッシュ。
マンガの中で感電すると体が光り、骨が透けて見え耳や鼻から煙が出る。あの描写は間違っていなかった。ピカチューの10万ボルトが流れれば、ロケット団もこのタコのように光るだろう。漫画家のイマジネーション、侮りがたし。焼けるタコのこうばしい匂いを嗅ぎながら、我々は深く感心したのだった。
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