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MPEG4 AVCの映像は、大画面テレビでどこまで綺麗に見られる!?

最新鋭フルHDビデオカメラのスゴイ実力【前編】

2008年08月15日 13時00分更新

文● 鳥居一豊/AVライター

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動きの早い映像では圧倒的な描写力を誇る。24Mbpsの実力に感激!
キヤノン「iVIS HG21」


左側面

ブラックで統一された本体カラーで重質感が漂う

 キヤノンの「iVIS HG21」は、MPEG-4 AVC(AVCHD)の規格上限となる24Mbpsの撮影モード「MXP」を採用し、MPEG-4 AVC系が苦手とする動きの速い映像も美しく撮影できることが最大の特徴。

 動きの鮮明さは圧倒的で、本機の映像と比べてしまうと、他のモデルでは多少なりとも動きによるボケが出ていることに気付かされてしまう。使用するレンズをはじめとする光学系は、従来モデルでも採用される「キヤノンフルHDシステム」だが、「MXP」モードの画質を見ると、そのポテンシャルの高さを改めて実感できる。

 ちなみにMXPモードで撮影した映像は、BDには書き出せるがDVDに書き出すことはできない。リリース当初は別売りのDVDライターを使うことでDVDに書き出せるとアナウンスされていたが、書き出したDVDはAVCHD規格から外れるものであり、ユーザーが混乱するとの理由から見送られることになった。

上面

本体上にはアクセサリーシューを装備。ビューファインダーは後ろにスライドし、さらに上方向に向けることができる

ディスプレー

液晶ディスプレー部。左側のスティックポインターで操作でき、再生や早送り/巻き戻し操作も下部のボタンで行なえる

右側面

本体後方にHDMI端子、前方にコンポーネントやAV出力、マイク端子を実装する

 2つのセンサーを採用した「ハイスピードAF」はフォーカスが合うまでの速度が速く、カメラを動かしたときの追従性も優秀だった。ただ、マクロ撮影では、微妙な手ぶれにも反応してフォーカスが動いてしまうことがあったので、必要に応じて「ノーマルAF」と使い分けるといいだろう。

インターフェース

SDHCカードスロットとUSB端子。ディスプレーを開いた状態でアクセスする

インターフェース

ACのコネクターは本体後方の操作ダイヤルの下にある

 機能面では、HDD内での編集や、SDメモリーカードへのコピー、HDMI接続時にテレビのリモコンでも操作ができる「HDMI CEC機能」などに対応している。

 特に不満を感じる部分はないのだが、「顔認識機能」や「スロー撮影」のような特徴的な機能がないため、少々アピール度に欠ける印象なのが残念なところ。あくまでも本機の最大のウリは高画質と言えるだろう。

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