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【連載】売れるワケ

ソニーが起爆剤!デジタルフォトフレーム市場

2008年08月14日 09時00分更新

文● 西川仁朗/トレンド編集部

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デジカメの画像処理技術をフォトフレームに

 市場では品薄状態が続くというS-Frameの成功の要因を「美しさと使いやすさの両立」とソニーは捉えている。

左はデジタルイメージングマーケティング部 パーソナルイメージングMK課 統括課長 川野浩一氏。右は同 玉井俊史氏

 S-FrameではWVGAの高解像度パネルを採用した。さらに、V900とV700はソニーのデジタル一眼レフカメラ「α」で培った画像処理エンジン「BIONZ」を搭載している。「くっきり補正」機能を使用することで、自動的に赤目補正やピンボケを修正し、手軽に美しい写真を飾ることができる。「スライドショーもスムーズに動き、ユーザーが店頭できれいなデジタルフォトフレームと認識してくれた」と川野氏は言う。

 また、S-Frameは、メモリースティックやSDメモリーカード、コンパクトフラッシュなど主要な規格をサポート。4800万画素までのデータサイズに対応している。通常のデジタルフォトフレームでは写真の画素数がスペックを越えてしまうと、リサイズも表示もできない。「最近はコンデジでも1000万画素を超えており、数年先の進化を見越して十分な表示能力を目指した」と川野氏は強調する。

後ろのスロットにメモリーカードを差し込み、上部にある「VIEWボタン」を押すだけで簡単に再生できる

後ろのスロットにメモリーカードを差し込み、上部にある「VIEWボタン」を押すだけで簡単に再生できる

他人と共有できるフォトフレームを

 しかし、こういった機能面だけなら同社に肉薄する、価格の安いデジタルフォトフレームもある。他社と差別化できたのは提案方法だ。

 ユーザーの声によると、S-Frameはユーザー自身が使うだけでなく、ギフト需要が大きい。S-Frameを母親の還暦祝いに贈ったある女性は、母親の子供時代から最近の写真までをデジタル化し、メモリーカードと一緒にプレゼントした。受け取った側はスイッチを入れるだけで楽しめるため、家電リテラシーの問題は起きない。そういったオリジナルギフトとして贈る提案を行ない、「一度開けても新品同様に再び梱包できるデザインの箱にした」とデジタルイメージングマーケティング部 パーソナルイメージングMK課 玉井俊史氏は語る。

箱を一度開けてもきれいにしまうことができるデザインにしており、プレゼントする前にデータを入れて渡すことができる。CP1も同じデザインを採用している

箱を一度開けてもきれいにしまうことができるデザインにしており、プレゼントする前にデータを入れて渡すことができる。CP1も同じデザインを採用している

 V900とV700にはHDMI端子も搭載されており、ハイビジョンテレビにつなげる。川野氏は「ソニーは総合AVメーカーであり、総合カメラメーカーでもある。写真を撮って楽しむ、それを自分で見て楽しむ、さらにリビングの中心にあるハイビジョンテレビにつないで、みんなで楽しく鑑賞するといった新たな世界をユーザーに提案している」とその重要性を強調する。

写真立てとして飾るだけでなく、右のようにハイビジョンテレビにつなぐことで大勢で楽しめる

 これまでのデジタルフォトフレームは撮りためた写真を、自分で楽しむ目的で使われることが多かった。しかし、S-Frameは、他人と共有できるデジタルフォトアルバムとしてウケている。離れて暮らす両親にプレゼントし、子供の写真をメモリーカードに入れて持っていくといった事例はその典型例だろう。

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