デザインやタッチパネルの操作感は向上
撮影画像の品質は、両機種とも同じ撮像素子、同じレンズを使っているだけに変わりがない。サイバーショットならではの、彩度・コントラストが高い鮮やかな発色が目をひく。
撮影サンプル1(T700で撮影、右はサンプルの一部をトリミングして拡大、以下同) 広角側で撮影。すっきりとした発色やシャープな輪郭などコンパクト機としてはかなり良好な画質だ。プログラムオート、1/800秒、F5.6、ISO 80、露出補正-0.3。元画像は3648×2736ドットで、掲載用に800×600ドットにそれぞれリサイズおよびトリミングを行なっているが、そのほかの画像補正はかけていない
かっちりとした絵作りのためか、標準ではややシャープネスがきつい。そのシャープネス処理のためか、低感度域でも若干ざらついた印象を受ける。ただし、広角での周辺劣化や望遠時の解像感低下は少ない。コンパクトデジタルカメラとしてはまずまずの画質と言えるだろう。
撮影サンプル4 広角側で撮影。「Dレンジオプティマイザープラス」で撮影すると、撮影後の画像処理に2~3秒かかるが、暗部が引き上げられて明るめの画像となる。プログラムオート、1/320秒、F4.5、ISO 80
気になったのが、動作がやや遅い印象があるところ。シャッター半押しやスマイルシャッター、タッチフォーカスなどの反応がやや遅い印象があり、レンズを駆動してのピント合わせがややもったりしている。
ここ最近のサイバーショットは、顔検出やスマイルシャッターなど、もっぱら電子的な機能面での強化が図られていた。もちろん、個々の機能はかなり使えるものだが、ハードウェア面は撮像素子の画素数アップと、ボディーのデザイン変更程度のモデルが多かったのも事実。
しかし今回のT700、T77は、「薄くスタイリッシュ」というTシリーズの基本を進化させた、従来以上に薄いボディーを実現している。タッチパネル操作にしても、T700のようなフラットなデザインを採用するために、余分なスイッチ類を排してシンプルなボディーにすることが最大の目的だ……、と言っても過言ではなさそうだ。
撮影サンプル5(T77で撮影、以下同) 広角側で撮影。撮影結果の特性はT700と同様。ハイコントラストな部分の周囲は、極端な明暗比だとエッジの着色が起きるときがあるが、総じて偽色もかなり抑えられている。シーン自動認識、1/500秒、F4.5、ISO 100
撮影サンプル6 望遠側で撮影。ISO感度が上がるとやや画面がざらつき気味になるが、元画像が1010万画素と大きいこともあって、リサイズするような用途であれはそれほど気にならないだろう。シーン自動認識、1/125秒、F4.6、ISO 250
T700とT77は、薄型デジタルカメラという点では完成度の高い製品に仕上がっている。登場後に模索を続けてきたタッチパネル操作も、かなりこなれてきた印象を受けた。
今時はコンパクトデジタルカメラでも、単に小さいとか高画素撮像素子を搭載しているだけではなく、各社各様の独自性がポイントになりつつある。T700とT77は、Tシリーズならでのスリム・スタイリッシュボディーが最大の魅力と言えるだろう。
| DSC-T700、T77のスペック | ||
|---|---|---|
| 製品名 | DSC-T700 | DSC-T77 |
| 撮像素子 | 1/2.3インチ有効1010万画素CCD | |
| レンズ | 光学4倍ズーム | |
| 焦点距離 f6.18~24.7mm(35mmフィルムカメラ換算時:35~140mm)、F値 F3.5-4.6 | ||
| 静止画撮影 | 最大3648×2736ドット | |
| ISO感度 | オート、ISO 80/100/200/400/800/1600/3200 | |
| 動画撮影 | 最大640×480ドット、毎秒30フレーム、MPEG-1形式 | |
| ディスプレー | 3.5インチワイドTFT(約92.1万ドット) | 3インチワイドTFT(約23万ドット) |
| 内蔵記録メモリー | フラッシュメモリー 約4GB | フラッシュメモリー 約15MB |
| メモリーカード | メモリースティック デュオ/PRO デュオ/PRO-HG デュオ | |
| インターフェース | マルチ端子(USB、AV出力) | |
| 電源 | リチウムイオン充電池「NP-BD1」付属 | |
| 撮影可能枚数 | 約200枚 | 約220枚 |
| 本体サイズ | 幅95.0×奥行き16.4×高さ58.4mm | 幅93.6×奥行き15.0×高さ57.2mm |
| 重さ | 約160g(装備重量) | 約151g(装備重量) |
| 予想実売価格 | 4万5000円前後 | 3万8000円前後 |
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