撮影時のホールド感や操作に、やや難あり
実際に評価機を手にしてみると、やはりその薄さには驚かされる。T700は、液晶サイズや操作部のサイズはT300と変わらないのだが、厚みのなさゆえに、液晶フォトビューワーかなにかを持っている気分になるほどだ。
ただし、フラット感を強調したレンズカバーと前面はすっきりしているものの、カバーを下にスライドさせる際に指をかけにくい。T300やT200にはあった、レンズカバー右端(正面から見ると左端)のカメラをホールドする際の指がかりもなくなった。
またT300やT200では、本体右端にストラップ取りつけ金具があり、カメラを持ったときに親指をあてがう部分として機能していた。それがT700では小さな突起だけになり、グリップとしての機能はなくなった。これはかなり残念だ。
T700よりもひとまわり小さいT77となると、その薄さはデジタルカメラとしては新鮮な印象を感じるほどだ。T700と同様に、前面には指がかりがない。ホールド感という点ではいささか心もとないが、右側面には大きめのストラップ取り付け金具を備えることで、T700よりは若干持ちやすい。その代わりではないが、本体右肩部分に比較的大きなズームレバーがあるT700に比べて、T77は本体上面に小さなズームレバーがあるだけなので、こちらはやや使いづらい。