犬の残したケーキを喰らう、男ジャンク部
さっそく編集部に戻り、身も心も犬になったところで、いざ、残りのケーキを喰らってみた。ポテトクリームはしっとりと言うよりパサパサだなぁと思いながら、パクっ。口に含んでもすぐには味がまったくしない。が、もぐもぐしていると、3秒ほど経ってからぶわっとワイルドな芋の香り、というか匂いが口の中に充満する。九州の芋焼酎好きにはたまらないだろうが、このポテトインパクトは衝撃だ。また、ショートケーキにおけるイチゴのごとく散りばめられたサーモンは、ぼそぼそするシャケの食感を存分に楽しめる。味付けはされていないので、マヨネーズが欲しくなる。ビスケットは千葉県産の無農薬にんじんが入っているらしいが、いかんせん味が極端に薄いカンパンのようだ。うん、カラダに良さそうな気はするが、毎日食べたいかと言われるとちょっと……。まあ、漢方薬だと思えば食べられるような気もする。
このケーキを食べると、いかに人間が調味料に依存した食生活を送っているか、複雑な気持ちになる。そういえば、筆者が子供の頃飼っていたクロという犬に、わが家の夕飯の残りものをあげていた。もしかして、あれはクロには激辛料理だったのか? ごめんな、クロ。
そうだ! ペットの王様、犬のためのケーキは、王にこそふさわしい。人間界の王様を代表して、わが編集部のキング橋本にご登場願おう。