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「1機能に1ボタン」がわかりにくさの元凶!?

日本のデジタル家電は、なぜ使いにくいのか

2008年08月06日 12時30分更新

文● 岩佐琢磨

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1ボタン1機能主義と現代的GUIの葛藤


 もうひとつ、家電のインターフェイスが使いにくい要因として、旧態依然とした「1ボタン1機能」主義と現代的なGUIが複雑に組み合わさっていることが挙げられる。

 昔のカメラにGUIなんてものは存在しなかったため、ズームするには「ズーム」ボタンが、フラッシュをオンにするには「フラッシュ」ボタンが存在した。

やりたいことがあるたびにたくさんのボタンを押すことに

1ボタン1機能主義と現代的なGUIが複雑に絡み合い、操作体系が完結しない点も問題のひとつ。その最たる例のひとつにデジタルカメラが上げられる

 今のデジカメでは、あるボタンが時にはズーム、時には再生画像の拡大と縮小に用いられるようになったが、それでもボタンの数は多い。

 そもそも、液晶画面でGUIが使えるのなら、ボタンはカーソルキーのほかにあと2つもあれば済むはずだ。

 しかし、メーカーは総じてGUI設計に不慣れなのか、カーソルキーに7ボタンぐらいを駆使するGUIになってしまっている。

 あなたのデジカメにもゴミ箱ボタンが独立して存在しており、カーソルキーと決定ボタンだけで操作できていたGUI体系の中で突然「削除には[ゴミ箱]を押せ」なんて指示をされたことはないだろうか?

 これはパソコンでファイルを削除するのに、キーボード上にある「ごみ箱」ボタンを押させるようなものなのだが、デジカメの操作体系はなぜかこのパターンが多いのが現状だ。


単純なインターフェイスでも多機能を実現できる

Chumby

Chumby

 デジタル家電は細かい設定が必要なケースが多い。そんな面倒な設定はPCを使ってウェブ上でやってしまおう! という新しいアプローチでインターフェイスを革新した製品の代表格がこれ。YouTubeを視聴したりメールを読んだりと多機能に使える。

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