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iTunesライブラリ管理ソフト

レビュー:TuneRanger

2008年08月07日 18時00分更新

文● 祐天寺浩美

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ネットワークだけではなく、iPodを使用して楽曲を転送


Netbbarrier X5 【SPEC】
開発元●米アサータントテクノロジーズ社 販売元●(株)フロントライン 価格●4410円(パッケージ版)、3360円(ダウンロード版)
http://www.fli.co.jp/

対応システム●OS X 10.5以上 対応機種●Power PC G4以上、またはインテルCPUを搭載したMac

【COMMENT】
転送機能自体はよくできている。価格もさほど高くないので、MacとWindowsの両環境で楽曲を管理しているユーザーにお勧めだ。

 (株)フロントラインの「TuneRanger」は、iPodとiTunes、またはLAN内のiTunes同士でデータを同期できるソフト。iTunesとiPod内の重複した曲を検索して削除できる「重複した曲を削除」などのユーティリティー機能も搭載している。また、MacとWindowsのハイブリッド製品で、1ライセンスにつき最大5台のマシンにインストール可能だ。

TuneRanger

メインインターフェース。「ユーティリティ」メニュー以外の基本機能を、この画面から実行できる。また、iTunesの新規プレイリスト作成も可能だ

 TuneRangerは、プレイリストやライブラリなどのデータをさまざまな方法で相互にやり取りできる。LAN内のほかのTuneRangerを自動で認識するので、ネットワーク関係の知識が乏しい人でも簡単に操作可能だ。IPアドレスでの直接指定にも対応している。

TuneRanger

初期設定ではユーザーが転送したい曲を選択できる「iTunesからリモートにコピー」にセットされている。接続した相手がiPodの場合も、同様に6種類から転送方法を選択できる

 WindowsのiTunesとの接続も基本的にMacとまったく変わらず、同じLANに接続していれば同期可能。Macと比べてメニューの位置など多少インターフェースが違う程度だ。プラットフォームに関係なく、ライブラリのデータをやり取りできるので使い勝手がいい。

TuneRanger

Mac同士と同じく、MacからWindowsに転送したファイルはiTunesフォルダー内に格納される。ファイルの破損も見られず、問題なく再生できる

 そして、iTunesだけでなく、iPodとの双方向同期も可能。特筆すべきは、iPodからiTunesへのデータ転送だ。iTunesには搭載されていない機能だが、実に簡単にiPodのライブラリをiTunesに復元してくれる。筆者のiPodの中には、iTunesから誤って削除してしまいiPodの中にしかないファイルがいくつかあるのだが、試しに実行したところ何の問題もなく復元できた。こうしたバックアップ的な使い方も可能だ。

TuneRanger

iPodだけにしか保存されていないファイルもローカルのiTunesに転送可能。OSを再インストールした場合など、ハードディスクの中身をうっかり消してしまったときにバックアップとして使える


(次ページに続く)

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