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まだ間に合う! レジャーの王様・勝負デジカメを選ぶ

真夏の“濡れデジ”Optio W60は「買い」か

2008年08月05日 12時00分更新

文● 行正和義

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画質はなかなか良好、ただし高感度撮影は△

 撮影画像に関しては、コンパクトカメラとしてはなかなか良好な画質と言えるだろう。

 W60は、28mm相当の広角撮影に対応しているが、多くのデジタルカメラ(特に屈曲式ズームレンズ搭載機の場合)は、広角側の周辺画質が劣化しやすい。W60は、このあたりもしっかりと描写されていて好感が持てる。

やはり広角28mmを気軽に持ち歩けるのは気持ちいい。彩度は高く、濃い目の発色は目に鮮やか。解像感も悪くない。広角側で撮影、AutoPictモード、1/400秒、F4.2、ISO 50。元画像は3648×2736ドットで、掲載用に800×600ドットにそれぞれリサイズ、トリミングを行なっている

 彩度やコントラストは高めに設定されており、絵作りはやや派手な印象だ。ISO感度が上がるとノイズも目立ちやすい。だが、リサイズしてブログに掲載したり、印刷する場合にはほぼ気にならなくなる程度だ。

 ただし、ISO 800や1600程度となるとノイズのせいで被写体の輪郭がガタついてしまう。画素混合によるノイズ低減処理(3200/6400で500万画素相当)でもブロック状に画質が荒れてしまうのはやや残念。

ISO感度AUTOでは最高800まで上がり、ノイズはかなり目立つようになる。広角側、夜景モードで撮影、1/13秒、F3.5、ISO 800

上のサンプルと同じ位置から最大望遠で撮影。光学3倍以上のズームレンズを搭載する薄型機は珍しくなくなったが、やはり広い焦点距離を1台でカバーできるのは持ち歩きカメラとして重宝するだろう。夜景モード、1/6秒、F5.5、ISO 800

 防水・防塵ボディによる水中写真というだけでなく、使い勝手の良さは普段からの持ち歩き用コンパクト機としても十分だ。

 光学式手ぶれ補正機能を搭載していないのはやや残念ではあるが(動画撮影時に電子式手ぶれ補正が利用可能)、多少ラフに扱ってもよい気軽さは、レジャー用途を考えなくても魅力の高い1台と言えるだろう。

マリンレジャーはもちろん、許可が出れば露天風呂などにも気軽に持ち込めるのが楽しい。もちろん市民プールや混浴風呂などへは問題外だが、バイクでのツーリングなどのお供としても楽しいだろう。AutoPict、1/50秒、F3.5、ISO 50

シーンプログラム「料理」、AFモードマクロで撮影。室内などの光源下でも彩度を上げることで美味しそうに出来る。1/80秒、F3.5、ISO 50

ちょっとススんだ一枚を:カイトフォトで空中撮影

凧糸に固定したロッド(ミニ三脚を改造したもの)にW60をセットし、インターバルタイマーを30秒おきに設定

 本機にはインターバルタイマーが搭載されており、最長99分59秒間隔で枚数制限なし(メモリーカードの撮影可能枚数分)撮影が可能だ。そこで気軽に空中撮影を体験できる撮影方法「カイトフォト」を試してみた。

 撮影には右のような機材を使用する。本体が軽量ということもあり、凧からカメラを吊り下げるのにも理想的だ。

 また、これほど独特な撮影でなくても、インターバルタイマーをセットしてアユやイワナの泳ぐ渓流に沈めておくなど、人が近付くと撮りにくいシーンの撮影に挑戦してみるのも面白いだろう。

潮風や砂などのほか、突然風が弱まってカメラが砂浜や海に落下しかねない行為だけに軽量で防水・防塵、広角に対応してインターバルタイマーが内蔵される本機はかなり理想的。プログラムオート、1/200秒、F4.2、ISO 50

Optio W60主なスペック
製品名 Optio W60
撮像素子 1/2.3インチ有効約1000万画素CCD
レンズ 光学5倍ズーム、f=5~25mm(35mmフィルムカメラ換算時28~140mm)、F3.5~5.5
静止画撮影 最大3648×2736ドット
ISO感度 AUTO(~800)、50/100/200/400/800/1600/3200(5M)/6400(5M)
動画撮影 最大1280×720ドット/毎秒15フレーム、最大640×480ドット/毎秒30フレーム
液晶ディスプレー 2.5インチLCD、約23万ドット
記録メディア SDメモリーカード(SDHC対応)/内蔵約36.4MBメモリー
インターフェース USB 2.0(High-Speed)、AV出力
電源 専用リチウムイオン充電池「D-LI78」
撮影可能枚数 約205枚(D-LI78)
本体サイズ 幅98×奥行き24.5×高さ55.5mm
重さ 約125g(本体のみ)/約145g(装備重量)

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