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最新OSの「クセ」を以前の操作方法に戻す

Leopard→Tiger化計画

2008年08月02日 16時00分更新

文● 月島ツカサ、MacPeople編集部

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Cover Flow

Cover Flowのアイコンが粗い

 Cover Flowはファイルがカスタムアイコンを持っている場合、そちらを優先的に表示する。その結果、もともとサイズの小さなサムネール画像が引き伸ばされるため、粗い画像となってしまう。

 自分で作る画像なら、画像編集ソフトで「カスタムアイコンを作成しない」設定にすることで、Cover Flowで本来の画像そのものを表示させることができる。

 もしTiger時代に作成した画像ファイルが粗く見えてしまう場合は、カスタムアイコンが追加されている可能性が高い。Finder上でファイルを選択して「command」+「I」キーで「情報」ウィンドウを開き、カスタムアイコンを削除してしまおう。

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ファイルを選択して「command」+「I」キーを押すか、Finderの「ファイル」→「情報を見る」を選び、情報ウィンドウを表示。ウィンドウ左上にあるアイコンをクリックして「delete」キーを押せば、カスタムアイコンを削除できる。なお、画像ファイル自体のサイズが小さすぎる場合は、粗い表示になるのを防ぐことはできない


Home

「ホーム」フォルダー内のアイコンが区別しにくい

 Leopardではフォルダーのデザインが変更された。最も顕著な例が「ホーム」内のフォルダーの表示だ。これまでのカラフルなアイコンが追加されたフォルダーではなく、内容を表す単色のアイコンが彫り込まれたフォルダーになった。確かにイメージとしては統一されているが、パッと見て写真のフォルダーかムービーのフォルダーかが判別しにくくなったことは確かだ。

 見た目を変更したいなら、「LiteIcon」などのシステムアイコン変更ソフトを使えば、手軽にアイコンを好みの外観に変えられる。

icon LiteIcon
開発元/FreeMacSoft
種別/フリーウェア
http://www.freemacsoft.net/LiteIcon/

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「ホーム」フォルダー以外にも、マシンやネットワークボリューム、デバイスやディスクイメージ、Dockなどのアイコンのデザインをまとめて変更できる。変更したいフォルダーの欄に画像をドラッグ&ドロップして「Apply changes」を押せばいい。なお「File」→「Restore all icons」を選べば、すべて標準のアイコンに戻せる

 「LiteIcon」などで利用するアイコンデータは、Tigerから抜き出してもいいだろう。Tigerのシステムアイコンは、「システム」→「ライブラリ」→「CoreServices」→「CoreTypes.bundle」を選んで、コンテクストメニューから「パッケージの内容を表示」を呼び出せば、「Contents」→「Resources」フォルダーの中に保存されている。


Keychain

キーチェーンに保存するとユーザーを変更できない

 Leopardでは特定のアカウントでサーバーに接続する際、いったんパスワードをキーチェーンに保存してしまうと、以後接続する際にそのアカウントでしか接続できなくなる。別のユーザーでログインしようとしても、サーバーの場合だけFinderウィンドウの右上に「別名で接続」のボタンが出てこないのだ。

 複数のユーザーでログインする必要があるケースでは、「このパスワードをキーチェーンに保存」のチェックを外しておくのが手だ。すでにパスワードを保存してしまっている場合は、「キーチェーンアクセス」を起動し、該当する項目を削除すれば、元に戻せる。

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Finderの「移動」メニューから「サーバへ接続」を選んだ際、「このパスワードをキーチェーンに保存」をチェックしてしまうと、以後はパスワード入力画面が省略され、別ユーザーとしてログインできない

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「ユーティリティ」フォルダーにある「キーチェーンアクセス」を起動し、「ログイン」を選んで保存されたキーチェーンを探そう。「delete」キーを押せば削除できる

 また、別のユーザーでログインする機会がごくまれなら、「サーバへ接続」の「サーバアドレス」にユーザー名を忍び込ませることで、ログインダイアログを表示させることもできる。

Leopardでは、別のユーザーでサーバーにアクセスする際、URLの先頭に「ユーザー名」+「@」を入れるといい(左)。すると、ログインダイアログが現れる(右)


Desktop Picture

Leopard標準のデスクトップが見づらい

 Leopardは、Time Machineをはじめ宇宙的な雰囲気で統一されている。その代表的なものが、ログイン画面や標準のデスクトップピクチャーに使われている「Aurora」というデザインだ。しかし、中央の光の部分と周辺の暗い部分の輝度差が大きく、デスクトップにアイコンを配置したり、Dockのアイコンを選ぶときなど、決して見やすいとはいえない。

 これをTigerに戻すのは簡単だ。「デスクトップとスクリーンセーバ」パネルの「Appleイメージ」フォルダーにTigerまでのデスクトップピクチャーも残されているので、変更するといい。

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デスクトップピクチャーは、「システム環境設定」の「デスクトップとスクリーンセーバ」で変更可能だ。Tiger以前のOSのものや、色違いの画像などもある。アイコンの視認性を考えれば、青かグレー主体のものがお勧めだ


(次ページに続く)

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