古本屋から仕入れて売る
―― 仕入れはどうやっていたんですか?
安藤 最初は古本だけを扱っていたんです。例えば「ドラゴンボール」全巻といった注文が入ったら、近所の古本屋を回って探してきました。基本的に在庫は持ちませんでした。そのころは二人でやっていたんですが、注文もそれほど多くなかったのでなんとかなりました。
―― どれくらいの価格設定だったんですか?
安藤 だいたい定価の2割引き程度ですね。送料を一律で取っていたので、古本で揃えれば僕らが損をすることはありませんでした。そのうち「中古は汚くてイヤだ。高くてもいいから新品を扱ってほしい」という声がでてきました。それで新品を扱い始めたんです。
―― いまは新品だけですよね。
安藤 そうです。サイトを始めて1年くらいで全部新品に切り替えました。利益率は中古のほうが高かったんですが、売れ筋上位ランキングに入るような人気タイトルは古本で見つけにくい。中古を止めたら売り上げが落ちたんですが、いまはもう新品だけで以前の売り上げを上回っています。
―― どれくらいのアイテム数があるんでしょうか?
安藤 1400タイトルくらいですかね。それほど種類は多くないですが、ライトノベルやDVD、雑誌も一部取り扱っています
―― 売れ筋はどういったものでしょうか?
安藤 やっぱり、ドラマや映画の原作本が売れますね。例えば、いま売れているマンガはドラマ化されて人気を博した「ルーキーズ」とか「クローズ」とかですね。おそらくこの1年間に限れば、ルーキーズは僕らが日本で一番売っている店だと思います。
最近は1ヵ月で1000セット以上売れました。全24巻と考えると、うちだけで2万4000冊ですから。それから、「花より男子」とか「二十世紀少年」みたいに映画化されたものも強いです。やっぱり、ドラマや映画で見て、原作を読んでみたいと思ったときにすぐに注文できるし、一気に読めるのが便利なんだと思います。あと、強いのはパチンコ銘柄ですね。パチンコ台で採用された原作のマンガは一気に伸びてきます。