可搬性と機動性を求めるユーザー向き
Airの最大の魅力は、可搬性の高さだ。薄さと軽さでは、ほかのMacBookシリーズと比べても群を抜いている。ただし、机に置いた専有面積は、MacBookとほとんど変わらない。また、持ち運ぶ際にも小型のカバンでは収まらず、決して「小さい」マシンではない。
注意点はバッテリーの持続時間が短いこと。充電できない場所で長く使うことがなければ、問題にならないが、モバイル環境で求められる性能の中では、残念な弱点だ。薄くて軽いの長所とバッテリー持続時間の短い短所──これについてはユーザーの使用スタイルを考慮して評価するしかない。
性能面に関しては、CPUのクロック周波数を考慮すると、MacBookとほぼ同列に並ぶマシンだ。SSDを採用したことで、ソフトによってはMacBookよりも速いこともあるが、日常的な用途では大きな差がつくことはない。
MacBookと比べて液晶品質が高いのは魅力的だ。バックライト付きのキーボードは暗い場所でも使える。可搬性と機動性を重視するユーザーは、買い替えよりも買い足しによって1台確保したいマシンと言えるだろう。
MacBook Airの主な仕様
MacBook Air 1.6GHz | MacBook Air 1.8GHz | |
---|---|---|
価格 | 22万9800円 | 32万5400円 |
本体カラー | シルバー(アルミニウム) | |
CPU | Core 2 Duo-1.6GHz | Core 2 Duo-1.8GHz |
2次キャッシュ | 4MB | |
システムバス | 800MHz | |
メモリー(最大) | PC2-5300 2GB | |
記録媒体 | 80GB(1.8インチHDD、4200回転/分、パラレルATA) | 64GB(ソリッドステートドライブ) |
光学式ドライブ | 非搭載(別売りオプションでSuperDriveを用意) | |
ディスプレー | 13.3インチTFT | |
最大モニター解像度 | 1280×800ドット | |
グラフィックチップ | Intel GMA X3100 | |
ビデオメモリー容量(メインメモリーと共有) | 144MB | |
通信機能 | AirMac Extreme(IEEE 802.11b/g/n準拠)、Bluetooth 2.1+EDR | |
主なインターフェース | USB 2.0、ヘッドホン/アナログ出力、Micro-DVI出力(アダプターによりDVI/VGAに出力可能) | |
本体サイズ | 幅32.5×奥行き22.7×高さ0.4~1.94cm | |
本体重量 | 1.36kg |
(MacPeople 2008年5月号より転載)