モバイルノートの新時代を開く渾身の意欲作
APR: MacBook Air
2008年07月30日 18時00分更新
文● 今井 隆、柴田文彦、MacPeople編集部
ネットワーク速度/液晶品質も及第点
MacBook Airには、それ以外のMacで標準装備である1000Base-Tイーサネットポートが搭載されていない。有線LANを使う場合は別売りの「Apple USB Ethernetアダプタ」を利用するわけだが、このアダプターは100Base-TXベース。速度差が気になる向きもあるだろう。
しかし、実際にベンチマークをとってみると、規格の差以上に回線状況による違いのほうが大きい。もともと無線利用が想定されているAirでもあり、ギガビット非対応はさほど気にする要素ではないようだ。
AirMac Extremeを占有した状態で、アップルのウェブサイトからiTunesとQuickTime Playerをダウンロードするのに要した時間を計測。無線(IEEE802.11n接続)では大きな差は見られないが、有線接続では、「Apple USB Ethernetアダプタ」を使ったAirがQuickTimeでMacBook Proを上回った
最後に液晶モニターのクオリティーをチェックしよう。MacBookやMacBook Proは若干経年劣化が見られるため不利だが、それでもMacBook Airのモニターは明るく、十分な品質を保持していることがわかる。
MacBook Air
全体的に明るく、色再現範囲も広い。斜めから見ると、ハイライト部分の階調性劣化が感じられるが、中間調部分の階調劣化は少なく、斜めでも明度や彩度の再現性を維持している
MacBook
正面から見ても暗く感じられるが、斜めから見ると明度の劣化が著しい。またそれにともなって彩度も落ちている。ただし正面から見た場合の階調性はほかよりむしろ優れている
MacBook Pro
画面は正面も斜めも十分に明るく、色域も広めに再現されている。ただし階調性はいまひとつで、特に斜めから見ると劣化が大きく、グラデーションがベタ塗りに見えるほどだ
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