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ニコ動「IKZO降臨」の真相 本人は超ノリ気!

2008年07月30日 11時00分更新

文● 広田稔/トレンド編集部

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周囲の人にも勧めてくれた


 「3、4時間くらいだったけど、3日分のエネルギーを使った」(齋藤氏)というレコーディングが終わって、数多くの作品が生み出された。

 「Michinoku Funky Night」「“Gee & Baa” Guru×2 Remix」といったリミックス着うた、これらをDJがつないでノンストップ・リミックスとして仕上げた着うたフル。また、吉氏が「農ミュージッグ、農ライフってか」「スンクロ率 よし、いくぞう」などと叫ぶ(?)ショートボイスや、「吉幾三です。おおぅ! 電話鳴ってるんでねぇか?……」と語りかける着と〜くボイスなどもできあがった。

 これらは数ヵ月に渡って順次、配信していく予定だ(内容は特設サイトで確認できる)。

PC向けの特設サイト

IKZOのシルエットが目を引くPC向けの特設サイト

ケータイからアクセスできるdwango.jpの「うた/取り放題」内には、IKZOのアーティストページを用意する。サイトのデザインは、某有名音楽プレーヤーで使われたCM風だ

 力作なだけに、吉氏がよせる期待も大きい。

 「着うたのMDのサンプルをお渡ししたら、『これちょっと聴いてみてよ』と周囲の人々にネタとして広めてくれました。ノンストップリミックスも『いつできるの?』と、待ち遠しいようです」(齋藤氏)

 吉氏の娘さんもニコニコ動画のIKZOとドワンゴのサンプルを聴いて、「お父さん、これカッコいいね」と言ってくれたという。

 ドワンゴも「IKZOというムーブメントがニコニコ動画を飛び出て、一般の人々をどんどん巻き込んでいってほしい」と願う。

 今回はケータイへの配信だけになるが、もしかしたらこのビッグウェーブの先には、「ランティス組曲」や「ランティスの缶詰」のような音楽CD化があるのかもしれない。また、ニコニコ大会議に花束を贈るほど寛大な吉氏だからこそ、8月中旬にオープン予定の「ニコニ・コモンズ」に声素材を提供するということも大いに期待できるだろう。

吉氏の花束

吉氏は4日に開催された「ニコニコ大会議」に花束を贈呈していた

 今後、どんなブームが巻き起こり、どんな「本人降臨」が見られるのか。ニコ動の動きに注目だ。


【まめ知識】「チーターマン」も


 「少し高いところから落ちただけで死ぬ」「ラスボスが勝手に画面外に消える」「BGMがやたらと耳に残る」など、伝説のクソゲーとして昨年10月にニコ動でブームになり、数々の二次創作を生んだアクションゲーム「CHEETAHMEN」(チーターマン)。

 ドワンゴはこのチーターマンの権利関係をクリアーにしようと、色々と奔走したらしいが……

 「米国にある開発会社はすでに消滅してまして、その二人のうち一人とコンタクトが取れたんですが……。もう過去のことは忘れたいみたいでしたね(笑)」(田中氏)


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