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2社合同、夏の特別企画(後編)

萌えは「薄めたカ○ピス」だ──ASCII×ITmedia対談

2008年07月31日 11時00分更新

文● 藤山哲人

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テレビのアキバとリアルなアキバはかなり違うぞ!


 バトルトークでは、マスメディアが取り上げるアキバについても語った。

 「テレビによって実際のアキバのイメージがゆがめられている」というのは、古田氏と筆者の共通意見。テレビでは、日曜の歩行者天国で変なパフォーマンスや「オタ芸」(アイドルを応援するための踊り)がそこら中で行なわれているように見せているが、それは瞬間を切り取った映像に過ぎない。

 っつーかテレビがオタ芸を放送し始めてから、路上パフォーマンスが盛んになったのだ。「アキバに行けばあんなことやってもいいんだ!」的な流れでヒトが集まり、「ハルヒダンス」(あるアニメのエンディングで流されるダンス)の大騒ぎである。

パフォーマーの元祖
このオジサンたちも古くからアキバで披露するパフォーマー?

 筆者はテレビ番組などの企画にも参加させてもらっているが、テレビ屋さんが取り上げる基準は「画になるかどうか」なのだ。

 いくら筆者が会議の席で「オタ芸は一部の人たちがゲリラ的にやってるだけ。流行ってネーし」と説明しても、「画になるからほしい」の一点張り。また「アキバをテーマにするなら電子工作マニアも扱おう」って意見は、画にならないから却下。そんなモンだ。

 ただNHKだけは違った。紹介すべき人物としてオーバークロッカーや高齢化する電子工作マニア(笑。実際そーなのよ)という提案に沿って、画にしづらい趣味も人間ドラマとしてまとめてアキバを紹介した。「うん、受信料払ってやる!」と筆者に思わせたひとコマだ。

 例の秋葉原殺傷事件もしかり。テレビと、ASCII.jpやITmedia、個人ブログサイトなどアキバを定期的に扱っているインターネットではかなりの温度差があった。

 筆者は「萌える聖地アキバ 秋葉原マニアックス」「萌える聖地アキバ リターンズ 秋葉原マニアックス2006」(ともに毎日コミュニケーションズ)なる本も書いているので、テレビや新聞がコメントしてほしいと事件直後から電話が鳴ったが、誘導質問じみたものも多数。質問の先に「犯人=アキバ系の人間」という結論を出したがっているのがミエミエだ。

「萌える聖地アキバ 秋葉原マニアックス」 「萌える聖地アキバ リターンズ 秋葉原マニアックス2006」
アキバの文化やそこに集まるマニアたちの私生活までを解説してる2冊。「萌える聖地アキバ 秋葉原マニアックス」と「萌える聖地アキバ 秋葉原マニアックス リターンズ」。さりげなく広告(笑)

 かたや犯人は普通のヒトと分かっている、アキバをフィールドワークにしているウェブ媒体は、事件が起きたことだけを伝えるのみで実にクール。

 テレビで見たアキバを鵜呑みにすると、アキバに行って恥ずかしい思いをすることもあるので注意してほしい。なーんてことを、ここで言っても、注意してほしいヒトに伝わらないのが残念だ。

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