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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第31回

iPhone 3Gは「通話革命」だ

2008年07月18日 11時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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アクセスしやすいシンプルな構造


 一方で、初めから多機能をうたっているiPhoneの通話機能は、とてもすっきりしている。

iPhoneの電話機能のインターフェイス

iPhoneの電話機能のインターフェイス。通話に関わる機能が一覧できる点は、日本のケータイにありそうでなかった分かりやすい使い勝手である

 iPhoneのホームスクリーンには「電話」というアイコンがある。ここをタッチすれば、「よく使う項目」「履歴」「連絡先」「キーパッド」「留守番電話」という5つの電話に関連する機能にアクセスできるのだ。

 「電話」ボタンを押せば、通話関連の機能がすべて現れる。これは非常に分かりやすいインターフェースで、日本のケータイが思いもしなかったメニューのリ・デザインをやってのけている点が素晴らしい。

 iPhone 3G発売日に並んだ人たちはテクノロジーに明るいユーザーが多かったようだが、例えばファッショニスタ(ファッションの流行に敏感な人)が使いやすい「電話」としてiPhoneを持ち、特にネット機能に執着せずに使っていたとしても、その価値が十分に発揮されるだろう。

 電話がかかってくれば、タップして応答した後、画面中央には通話メニューが表示される。僕の周りでは「スピーカーフォン」機能を使って、iPhoneに向かって話しかけるという通話スタイルを気に入っている人が多い。

 ハンズフリーはこれまでの日本の端末にも用意されていたはずだが、iPhoneなら電話帳に写真を登録しておけば、通話中、相手の写真が全画面に表示される。なんとなく相手に話しかけている感覚も相まって、話しやすいのかもしれない。

グリップ性

ちなみに「グリップ性が悪い」「片手で使えない」という声も聞くiPhoneだが、そんなことはない。小指で端末の下端を挟んで固定し、親指を自由にして操作すれば快適だ

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