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コミケ・ワンフェス直前対策!「俺」流コスプレ撮影術 第1回

コミケ・ワンフェス直前対策!「俺」流コスプレ撮影術

カット#01 レイヤーさんは黒くて大きいのがお好き♪

2008年07月24日 20時00分更新

文● 藤山哲人 / 撮影● 小林 伸 / モデル● 乾 曜子(ディスカバリー・エンタテインメント) / ヘアメイク● 平山良枝(エレファントチョップ)

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メモリーカードの容量と画質と画像サイズ

 コスプレの撮影は、だいたい昼過ぎぐらいからスタートになる。10時や11時に開場であっても、長蛇の列がはけコスプレ広場に到着するのは12時前後。レイヤーさんもその頃に更衣室に入り着替えをする。そしてメイクも終って広場に集まってくるのが12時を過ぎた頃だ。コスプレ広場自体は10時からオープンなのだが、肝心のレイヤーさんは入場待機列の中にいるため、午前中の撮影はまずできないと思っていい。
 そしてコスプレ広場がクローズされるのが、16時(最終日は15時)。つまり、実質コスプレの撮影をできるのは、12時~16時の4時間だけである。
 その間に撮影できる人数(グループの場合は1人と数える)は、30~40人だ。これは「飲まず食わず休憩なしでコスプレを撮影しろ!」と筆者がASCII.jpにコキ使われている場合のデータ(ほんとコスプレ撮影は重労働なんすよ……)。
 モデルなみに可愛いレイヤーさん、露出度の高いレイヤーさんの場合は、長蛇の列ができるので、おそらく20人撮れればいいほうだ。囲み撮影中心で狙ったり、そこらへんを歩いているレイヤーさんに声をかけて撮影しまくれば、50~60人はいけるかもしれない。
 ここから導き出されるのが、メモリーカードの容量だ。次の表は、ひとり当たり10枚撮影する場合の写真総枚数である。

撮影スタイル 人数(最大値) 撮影枚数
列中心で絞って撮影 20人 200枚
列と囲み声がけ併用 40人 400枚
手当たり次第 60人 600枚

 これを目安にメモリーカードを用意すればいい。
 また写真1枚当たりのファイルサイズは、画像サイズと画質によって大きく変化する。
 たとえば次の表は、キヤノンのEOS 40Dのファイルサイズだ。

画面サイズ 画質 1枚あたりファイルサイズ
Lモード 精細 3.5MB
Lモード 標準 1.8MB
Mモード 精細 2.1MB
Mモード 標準 1.1MB
Sモード 精細 1.2MB
Sモード 標準 0.7MB

 カメラによっては、RAWモードやRAWモード+JPEGが選べる場合もあるが、RAWはプロが使うモードなので選択肢から外していい(現像処理がメンドーなんだよなー)。またファイルサイズは、メーカー、モデル、画像の複雑さなどによって大きく変わってくるが、必ずマニュアルに記載されている。「1GB(=1,000MB)のメモリーカードの場合の最大撮影枚数」として掲載されている場合は、容量を枚数で割れば1枚辺りのファイルサイズを計算できる。
 パソコンの画像ビューアで見る程度であればSモード、L判に印刷するならMモード、A3に印刷したり同人写真集などを出版するならLモードあたりだろう。
 先の撮影スタイルと、画面サイズ・画質を考慮した必要なメモリーカードが以下の表だ。

撮影スタイル 撮影モード
(画質は精細)
1枚当たりの
ファイルサイズ(MB)
最低
必要容量(MB)
高速メモリーカード 通常メモリーカード
列中心 Lモード 3.5 700 × 1GB
Mモード 2.1 420 × 512MB
Sモード 1.2 240 × 512MB
列と囲み Lモード 3.5 1400 1GB 1GB
Mモード 2.1 840 512MB 512MB
Sモード 1.2 480 × 512MB
手当たり次第 Lモード 3.5 2100 2GB 2GB
Mモード 2.1 1260 1GB 1GB
Sモード 1.2 720 × 1GB

 表中の「高速メモリーカード」は先に紹介したとおり、囲み撮影で高速連写する場合に必要になるメモリーカードだ。なお、Sモードで高速連写する場合は、データ量が少ないので高速メモリーカードは使うまでもないという判断から「通常メモリーカード」を利用するようになっている。
 高速連写モードで撮影する場合は、JPEG画像の圧縮率を下げてメモリーカードに書き込むため、ファイルサイズも大きくなる傾向にある。囲み中心で行く場合は、表よりも多めにメモリーカードを用意して欲しい。
 また表は、レイヤーさん一人あたり10枚を撮影する場合の最低必要量となっている。まばたき防止用に1カットで何枚も撮影する場合は、それなりにメモリーカードを用意して欲しい。

(次ページへ続く)

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