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コミケ・ワンフェス直前対策!「俺」流コスプレ撮影術 第1回

コミケ・ワンフェス直前対策!「俺」流コスプレ撮影術

カット#01 レイヤーさんは黒くて大きいのがお好き♪

2008年07月24日 20時00分更新

文● 藤山哲人 / 撮影● 小林 伸 / モデル● 乾 曜子(ディスカバリー・エンタテインメント) / ヘアメイク● 平山良枝(エレファントチョップ)

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撮像素子のサイズが画を、そしてLCDのサイズが男を変える!

 真面目な話で申し訳ないが、デジカメ選びのポイントがもうひとつある。
 画素数? いやいや。最近のデジカメはどれも画素数が数百万画素になっているので、撮影した写真をビューアで見たり、L版サイズの用紙に印刷するなら気にすることはない。
 問題はフィルム式カメラのフィルムに相当する、撮像素子の大きさだ。高級機には、フィルムと同じ35mmサイズの撮像素子が搭載されているが、普及機ではチョット小さめのAPSと呼ばれる規格の撮像素子が搭載されている。このフィルムサイズは、レンズ付きフィルムなどで採用されている規格で、APS-Cだと23.4mm×16.7mmだ。

撮像素子サイズの違い

高級機には35mmの撮像素子、普及機にはAPS-Cサイズの撮像素子が利用されており

 さらにコンパクトデジカメでは小さな撮像素子が採用され、携帯電話に至ってはツメほどの大きさの撮像素子が使われている。
 この撮像素子の大きさは、ピントが合っていない背景のボケ具合を大きく変えるのだ。次が、同じ条件で撮影した撮像素子サイズの違いによるボケかたの変化。

左が35mmサイズ撮像素子の写真、右がAPS-Cサイズの写真

 少しわかりずらいかもしれないが、35mmサイズのほうが、より背景がボケているのが分かるだろう。逆にAPS-Cサイズの場合は、背景のボケが甘い。
 コンパクトデジカメの場合だと、さら背景にもピントが来る(コンパクトデジカメの高級機になるとAPS-Cサイズの撮像素子を使っている場合もある)。
 そんな些細なことがコスプレの撮影で何か影響するのか?と疑問に思うかもしれない。がしかし、カメラ小僧とレイヤーさんでゴッタがえすコスプレ広場では、ボケが強いほうが便利なのだ!
 なぜなら、

 レイヤーさんの背景に写る、自分よりいいカメラを持っているカメラ小僧をボカせるのだ!

 背景がボケれば、自然とレイヤーさんが浮き立ってくる。これが大きな撮像素子を選びたい理由である! ただ35mmサイズ機は、かなり値が張るので、その辺は予算と相談して欲しい。
 また撮像素子のサイズは、レンズ選びにも影響が出てくる。これについては、連載第2回目で説明することにしよう。
 またボディに内蔵されているLCD(液晶)のサイズも、できれば大きなものを選びたい。直接画質に影響するものではないが、撮影直後にピントがあっているか? 背景のカメラ小僧はボケているかを確認するのに便利だ。
 モザイクのかかったHな写真を見たことがあると思うが、あれを縮小するとモザイク部分が薄っすら見えてくるのを知っているだろう。同様に、液晶が小さいとボケている部分がクッキリと見えてしまい、ボケの確認ができないのだ。逆に言えば、レイヤーさんが若干ボケてても、きっちりピントが来ているように見えてしまうというデメリットがある。
 何より大きな液晶を選ぶ理由は、レイヤーさんとのコミュニケーションで威力を発揮する!
 一通りレイヤーさんの撮影を終えたら、

 こんな感じで撮りましたよ♪

 なーんつって、大型液晶にいちばんいい写真をプレビュー表示するのである! どんな写真を撮られたか分からないレイヤーさんにとって、これは非常に安心できる。
 さらに! 面白い構図で撮った写真などを見せると、

 あー!私のカメラでも同じの撮ってください~☆彡

 などとおねだりされることも! 女の子とのきっかけの第1歩である! モテモテである! 筆者も幾度となく、おねだりされたことがあり、レイヤーさんがみんな喜んでくれぞ!
 このように撮像素子のサイズは写真そのものを変え、液晶の大きさはキミの男を変えるのである!

(次ページへ続く)

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