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Touch Diamond徹底解剖 第3回

プリペイドSIMでもパケット定額!

EMONSTERと歩く ケータイ天国香港

2008年07月23日 16時30分更新

文● 中山 智

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開通作業後すぐに通話&通信可能


今回は正味3日間の滞在だったのでPower Prepaid SIMでも十分だったが、2年間の番号有効にひかれHK$1000 Prepaid SIMを購入。ホテルに到着後、早速開通作業(アクティベート)を行なった。開通作業自体はPower Prepaid SIMもHK$1000 Prepaid SIMも共通だ。

パッケージからSIMを取り出しEMONSTERにセット

パッケージからSIMを取り出しEMONSTERにセット

 まずは通話の開通作業から。

  1. 179179へ電話をする
  2. 言語を聞かれるので3の英語をプッシュ
  3. 本当に開通するか確認を聞かれるので1をプッシュ
  4. 電話を切る

これで通話の開通作業は終了。続いて通信の開通作業を行なう。

  1. 179179へ電話をする。その後言語選択を聞かれた場合は3で英語を選択
  2. 6をプッシュし、さらにMobile Broadbandサービスの申し込みとなるを1をプッシュ
  3. コースを選択する。1日は1、5日は2、30日は3をプッシュ
  4. 本当に開通するか確認を聞かれるので1をプッシュ
  5. 電話を切る

以上で通信の開通作業は終了。開通のお知らせとしてSMSが送信されてくればオーケー。あとは、EMONSTERのパケット通信の接続先として以下のように設定すれば準備完了。

設定画面1

接続名は自分の好きなように入力。モデムの選択は「パケット通信」を選ぶ

設定画面2

アクセスポイント名に「CSLP2」と入力

設定画面3

ユーザー名やパスワードは空欄でオーケー

 いったんEMONSTERを再起動させた後、通信を行なうと問題なくメールやサイトの閲覧などが行なえた。



残念!! ハイスピードは使用できず


 以前のベトナムでのレポートでは、使用したSIMがGSM専用だったため、GPRSやEDGEといったGSM網を利用したパケット通信を行なった(関連記事)。

 一方、HK$1000 Prepaid SIMおよびPower Prepaid SIMはGSMだけでなく3G、さらにHSDPAにも対応しており、3.6Mbpsでのハイスピード通信が可能。プリペイドSIMなのにハイスピード通信が定額で利用できる。しかも端末だけでの通信ではなく、モデムとしてPCと接続して通信を行なっても定額だ。

 日本の3大キャリアのように、「PCとの接続は定額の対象外です」などと、ケチくさいことは言わない。このあたりが香港が「ケータイ天国」たる所以だ。

 もちろんEMONSTERもHSDPAに対応しており、日本国内では3.6Mbpsでの通信が可能。しかし、残念ながらイー・モバイルが採用している3Gの周波数は1.7GHzで、香港のキャリアが採用している周波数の2.1GHzとは違っている。そのため、HK$1000 Prepaid SIMのSIMをEMONSTERに差してもHSDPAでの接続はできない。GSMでの接続となってしまうのだ。

せっかくのハイスピード通信もEMONSTERでは利用できず

せっかくのハイスピード通信(極速流動寬頻服務:漢字だとものすごく速そうな印象を受ける)もEMONSTERでは利用できず

 それでも、香港ではGPRSよりも高速で接続できるEDGEのネットワーク網が広く配備されているので最大で384Kbpsでの通信が可能。試しにPCと接続し、スピードチェックを行なったところ約120Kbpsという結果だったので、ウェブチェックやメール程度の使い方なら問題なし。GPRSやEDGEで接続してもチャージは減っておらず定額対象となっている。

都市部では安定してEDGEによる接続が行なえた

都市部(といっても香港は都市だけみたいなものだが)では安定してEDGEによる接続が行なえた

 

 とはいえ、SIMも端末もHSDPAに対応しているのにそれが利用できないのは残念。次期モデルは国内キャリアに対してはSIMロックがかかっていてもいいので、ぜひとも2.1GHzの周波数にも対応したSIMフリー機をリリースしてほしいものである。

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