このページの本文へ

「Centrino 2」ThinkPadはここが変わった!

2008年07月16日 11時52分更新

文● 細谷滝音、撮影●篠原孝志/パシャ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

アンテナを6つも搭載したX200

ThinkPad X200

ThinkPad X200


 X61の後継となるのがX200だ。X200でもっとも特徴的なのが、無線機能の拡張だ。

 X200はB5ノートの筐体に、なんと合計で6本ものアンテナを装備している。その内訳は、UWBが1本、WWANが2本、WLANが3本という構成で、アンテナはX300と同様にディスプレーの上部に設置されている。

天面の先端(写真手前)にうっすらと線が入っているが、ここにアンテナが収納されている

天面の先端(写真手前)にうっすらと線が入っているが、ここにアンテナが収納されている

 サポートする無線規格はWLANがIEEE 802.11a/b/g/nで、複数のアンテナでデータの送信/受信を行なう「MIMO」技術により通信速度が上がっている。スペック値では、従来の最大300Mbps(X61)から最大450Mbpsまでに対応するという。

 さらにWWANやUWB、Bluetoothにも対応する。ちなみにBluetoothのバージョンも最新の2.1となっており、ペアリングの作業(PINコードの入力)が不要になるなど機器との接続が容易になる。なお、WiMAXは対応アンテナが内蔵されているだけで利用はできない(海外向け製品とのパーツ共通化のため)。

左から、UWB、WWAN、WLANのアンテナ

 WWANは現時点ではKDDIの通信モジュールのみの内蔵となるが、将来的には通信キャリアーを拡張していく計画があるという。まだ計画段階で具体的な提供時期は不明だというが、選択肢が増えると言うことは歓迎すべき事だ。

X200の本体正面

X200の本体正面。ラッチが片側だけとなっており、右側にはSDメモリーカードスロットが見える

X200の側面左側

X200の側面左側。左からACアダプター端子、排気口、USB端子、VGA出力、イーサネットポート、USB端子、ワイヤレススイッチ、PCカードスロットとなっている

X200の側面右側。左からUSB端子、イヤホン・マイク端子、モデムコネクタ、HDDベイ、セキュリティーキーホールとなっている

X200の側面右側。左からUSB端子、イヤホン・マイク端子、モデムコネクタ、HDDベイ、セキュリティーキーホールとなっている

 実際の使用感だが、X61と目立って変わるところはないように感じた。重量はまだ未発表だが、X61よりも軽くなっているように感じる(X61のスペック重量は1.42kg)。派手な変化はないが、空冷方式を改善してパームレストの温度を改善していたり、空冷ファンの回転速度切り替えをなめらかにすることで騒音(急にファンが「フォーン」とかいいだすアレ)を低減したりと、堅実なアップデートという印象を受けた。

X200の内部。左上に冷却ファンが見える

X200の内部。左上に冷却ファンが見える

 なお、X200にはSSDが搭載されたモデルや、4/6/9セルバッテリーも用意される。ちなみに駆動時間については現在最終調整中で暫定の数値となるが、9セルバッテリー搭載時で8時間程度とのこと。総合して考えると、今回のX200のキーポイントは、バッテリーライフの延長ではないだろうか。

左から4セル/6セル/9セルバッテリー

左から4セル/6セル/9セルバッテリー

X200に9セルバッテリーを装着したところ

X200に9セルバッテリーを装着したところ。底面が膨らみ、かつ背面にも飛び出す形となる

 価格及び仕様の詳細は未定だが、CPUはCore 2 Duo P8400/P8600/T9400、メモリーは最大2GB、HDDは最大320GB、もしくは64GBのSSDといった構成でラインアップを予定している。OSはWindows Vista Ultimate/Business/Home Premiumだが、XPへのダウングレードも可能だ。価格は22万円前後の予定。発売日は8月6日となっている。

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中