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D700ファーストインプレッション

2008年07月15日 16時00分更新

文● 三浦健司

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外観に現れるクラス感と設計思想の違い


 グリップ感の良し悪しは、グリップ部に手のひらが完全にフィットする面積が多いか少ないかで決まる。これを判断基準にすれば、グリップ部の大きいD3が、最良であることはいうまでもない。だからプロは、D3を使い、大きく重いレンズを装着したまま長時間の撮影に従事できるのだ。

グリップのフィーリング

側面から見ると、グリップの大きさに違いがあることが分かる。D300と比較すると、D700は若干奥行きが広いことが分かるが、それでもD3のがっちりとしたグリップにはかなわない

 D700もD300も、この点では落第で、チョイ撮影には問題ないが大きく重い高性能レンズでの撮影には辛いものがあるだろう。そのため手持ち撮影の多いユーザーには「MB-D10」を装着を薦めるが、D3より重くなることも留意されたい。

 一方D700の操作系は、D3よりはD300に近いことが分かる。これは、それぞれの機種が登場してくるまでの歴史的な背景の違いでもある。

思想の違い

軍艦部のボタン配列はD300と同じで、D3とは異なる。このあたり、3桁台と1桁台の設計思想の違いが垣間見られるようで面白い

 ボタン配列から考察すれば、D3はD一桁から発展であり、D700はD100からの伝統を受け継いでいることになる。ちなみにD3の「WB」「ISO」「QUAL」は背面液晶の下部にあり、D300 D700では軍艦部左に配置されている。これだけでもD3に慣れるとD700は、(使えない訳ではないが)慌てている状況ではイラつくことになる。

 しかし、D300の操作に慣れたユーザーでは、状況が一変する。これは、快適そのもの。なんの違和感もなく購入当日からガンガン使え、迷いもしないだろう。

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