この列はどこに続いているんだろう
手前に原宿駅があるが、その横を行列が渋谷方面まで続く |
11時38分。表参道の駅に降り立って、少しびっくりした。ソフトバンク表参道から伸びる列は、近隣のJR原宿駅にまで達する勢いだったのだ。
ざっと200人ぐらい? 意外に並んでいる。とりあえず最後尾を目指して歩いていくと、だんだんと自分たちの認識の甘さを思い知ることになる。
列は原宿駅を左に迂回し、JRの線路沿いの道に延々と連なっている。歩道橋から眺めても、終わりが見えない。ひょっとすると1000人以上並んでいるかもしれない。
筆者は完全に後ろ向きな気持ちになったが、香川県出身の西川は讃岐うどんのごとくコシの強い男だった。人ごみをかき分けながらズンズン最後尾に向かっていく。
もう、ズンズン進む讃岐うどん西川(赤矢印の人物) |
結局、最後尾は原宿から約500m、徒歩で約10分、渋谷まで徒歩30分の距離の場所だった。
渋谷や原宿といえば都会のイメージだが、我々が並んだ場所は都会とは思えない感じの寂しい場所。大きな車道とJRの線路に挟まれた狭い歩道で、周囲数十メートルには店らしきものが1件もない。
寂しげな雰囲気に臆する筆者置き去りにして、西川はズンズン進む |
歩くこと10分。ついに最後尾に到達! |
明かりも乏しく、夜はかなり暗い。おまけに蚊も飛んでいる。筆者のセレブ的な行列の理想はもろくも崩れ去った。
最も困ったのはトイレ。ソフトバンク側の配慮で、列に並んでいる人たちは「トイレチケット」と呼ばれる紙をもらうことで、30分程度離れることができる。ただ、一番利用しやすい代々木公園の公衆トイレは歩いて10分ほどかかる。7分ほど歩けばコンビニがあり、そこのトイレを利用することもできるが、店内は長蛇の列となっていた。
「トイレチケット」。近くの係員にトイレに行きたい旨を伝えると現在時刻を書き込んで渡してくれる。ただし係員が付近にいなかったりする。 |