第2のヒント ライブを生放送で見るのはソン?!
MPEG-4 AVCのウラワザ
MPEG-4 AVCはデジタル放送で採用されているMPEG-2よりも圧縮効率がいいと言われる圧縮方式だ。同程度の画質なら、MPEG-2の約半分の情報量で済むと言われている。ただし変換によるロスなどもあり、若干ノイズの乱れが発生することもある。
現在のBDレコーダーのMPEG-4 AVCの録画モードは、メーカーによって多少のバラツキはあるものの、(A)約12Mbps、(B)約8Mbps、(C)約6Mbpsの3種類がある。
BSデジタル放送の情報量は約24Mbps、地デジは約17Mbpsなので、BSデジタルなら(A)、地デジなら(B)の録画モードを選べば、ちょうど半分の情報量になると考えていい。最長の(C)はあくまで視聴用。BDメディアに残しておくにはさすがに物足りない。
この長時間録画のウラワザは、地デジの番組をあえて(A)で録画するというもの。地デジ放送の場合、音楽のライブ映像などはもともとノイズが目立ちやすいことがある。それを(A)で録画しておくと、これらのノイズが収まって見やすい映像になることがある。これは再エンコード時にノイズ低減などの処理が加わっているためだ。つまりライブは生放送で見るよりも録画して見た方が美しい映像を見られるというわけ。
逆に、MPEG-4 AVC録画が苦手としているのは動きの多いスポーツ中継。長時間録画ブームに水を差すようだが、五輪の場合などはMPEG-4 AVCを使わず、放送をそのまま録画するDRモードがオススメだ。