このページの本文へ

ASCII.jpヘッドホン研究所 第11回

音質?静寂さ?使い心地?

対決!ノイズキャンセリングイヤホン 4製品

2008年07月11日 19時30分更新

文● 高橋 敦

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Point 1 使い勝手への配慮

 イヤホンの使い勝手に大きく関わるのは、まずケーブルの長さ。延長ケーブルも含めて全体の長さは重要なポイントだ。特にノイズキャンセル型では、耳に入れるイヤホン本体と電源ユニットを接続するケーブルの長さもチェックすべきポイントとなる。

 そのほかにも、電源ユニット部分の大きさや電池の持ちなど、ノイズキャンセル型ならではのポイントがある。これらを見ていこう。


ATH-ANC3の電源ユニット部

ATH-ANC3の電源ユニット部。右手前はサイズ比較用の1円玉(直径約2cm)。ユニットのサイズは小柄なレベル。電源スイッチの他にモニタースイッチも用意されている

 ATH-ANC3のユニット~イヤホン間のケーブルは長め(約80cm)で、ユニットを腰のあたりに留めても余裕がある。ユニット(電源は単4電池)自体はスマートにまとめられており、邪魔にならない。


HP-NCX77の電源ユニット部

HP-NCX77の電源ユニット部。モニタースイッチを備える。ユニット~プラグ間のケーブルは取り外し可能

 HP-NCX77のユニットは大柄だ。コンパクトなデジタルオーディオプレーヤー並みのサイズがある。だがユニット・イヤホン間のケーブルは長め(約90cm)なので、ユニット自体をカバンに入れて使うこともできる。しかし、ユニットを胸元あたりに留める場合には、逆にケーブルが邪魔に感じる。

 ユニット側にボリュームを備え、手元で音量調整できるのはプラスポイントか。バッテリー駆動時間が他機種より長い(単4アルカリ乾電池1本で約70時間)のもうれしい。


RP-HC55の電源ユニット部

RP-HC55の電源ユニット部。スライド式のボリュームを搭載。モニタースイッチ代わりとしても使えるだろう

 今回紹介する製品の中でも最新の製品であるRP-HC55は、スティック型のユニットを備える(電源は単4電池)。ユニットは少し長いが、コンパクトで邪魔とは感じなかった。ケーブルの長さも、イヤホン~ユニット間(約56cm)、ユニット~プラグ間ともに少し長めで余裕はあるが、邪魔になるほどではない。

 この製品のみモニター機能(外の音を聴くため一時的に再生音・ノイズキャンセルを切る機能)を持たないが、ユニットにボリューム調整を備えるので、それで代用できるなるだろう。しかし、電源オフ時や電池切れ時には、普通のイヤホンとしても機能しなくなってしまうのは少々不安だ。


HP-NLF11Kの電源ユニット部

HP-NLF11Kの電源ユニット部。充電池内蔵で、他機種より小型というわけではないが、十分にコンパクト。モニタースイッチも用意されている

 HP-NLF11Kのユニット~イヤホン間のケーブルは、ユニットを胸元に留めることを想定してか、他製品よりも短め(ユニット~左右への分岐部分までで約30cm)だ。ユニット~プラグ間のケーブルは適当な長さ(約80cm)で邪魔にならない

 そして4機種中唯一、バッテリーが充電式(リチウムイオン充電池)である。パソコンのUSB端子経由か別売のACアダプターで充電する。デジタルオーディオプレーヤーのユーザーは必然的にパソコンユーザーであろうから、USB充電に不便さは感じないだろう。ただしバッテリー駆動時間は約33時間と、他機種に比べるとやや短めだ。

カテゴリートップへ

この連載の記事

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中