日本語入力
ボタン連打とオサラバ! 秀逸な日本語入力
iPhone 3Gを実際に使ってみて最も感動したのが、新しく採用された日本語入力方式だ。6月にサンフランシスコで実機を触ったときには気が付かなかったが、新iPhoneには驚くべき仕掛けが隠されていた。
iPhone 3Gで日本語を入力するためのキーボードは2種類あり、パソコンで一般的なQWERTY配列の「フルキーボード」と、日本の携帯電話のボタン式に似た「テンキー」を選べる。
このうちテンキーは、あかさたな……のかなを10個のキーに割り振って、各キーを連打すると同じ行の違う文字が入力できるので、従来のケータイを同じ入力方式で利用できる。例えば、「あ」のキーを2回タッチすると「い」、5回タッチすると「お」といった具合だ。
ところが、キーを長押しすると、4辺に別の字を表示し、一度のタッチで目的の字を選べるのだ! 例えば「あ」を長押しすると、左から時計回りに「い」「う」「え」「お」と表示され、指を1度スライドするだけで入力できる。
さらに慣れてきたら、キーを長押しする操作を省いて、上下左右に指をスライドする入力方法を使うのが便利だ。「あ」を左にスライドすれば「い」、下にスライドすれば「お」が一発で入力できる。
この入力方式、文章で書くと複雑に思えるかもしれないが、触って試してみればすぐ理解できる。筆者は携帯電話のボタン連打式入力が苦手で今まで敬遠していたが、iPhoneは数時間触っただけで、フルキーボードを使ったローマ字入力より、テンキー入力のほうが高速に入力できるようになった。テンキーはフルキーボードよりキーの数が少ないぶん、ひとつひとつのキーが大きいのもメリットだ。
予測変換機能も備えており、数文字入力するだけで当てはまる変換候補を1ライン表示。変換候補を選ぶには「次候補」にタッチするか、指で直接タッチする。変換候補の右端にある矢印をタッチすると、他の変換候補を空き画面いっぱいに表示する。