日本のケータイもウェブではない
では、一体どのような携帯電話機で使えるようになるのだろうか。John Lilly氏によれば、ある程度以上のスペックを持った携帯電話機（スマートフォン）を想定しているようで、LinuxとWindows Mobileへの対応が明らかにされている。では、世界標準から見て明らかにハイスペックな日本の携帯電話機では、Mobile Firefoxが使えるようになるのだろうか。
Mozilla Japanのゲン・カナイ氏によれば、日本の携帯キャリアーや端末メーカーともすでに話をしており、中には興味を持っている企業もあるという。具体的な製品化に向けて話し合いをしている段階で、現時点では具体的な話は明らかではないが、ひょっとしたらどこかの機種にMobile Firefoxが搭載されることもあるかもしれない。
しかし、考えてみたらアップルと同じ事は日本の携帯キャリアーにも当てはまる。John Lilly氏の発言は日本の携帯も「ウェブではない」と切り捨てる。日本のキャリアには耳が痛い話だろう。
Firefoxはモバイルでも成功できるか？
アルファ版以前のマイルストーンとして、Fennec 0.4がすでに公開されている。ただし、これはノキアN800／N810専用
Firefox 3はダウンロード記録でギネスブックに登録されたが、果たしてFirefoxはモバイルでも成功を収めることができるだろうか。現在のモバイルを取り巻く状況を見ると、決して道のりは楽ではなさそうだ。
日本ではすでに携帯でネットを見ることが当たり前になっているが、実は米国市場ではケータイのネット接続は発展段階にある。これからはブラウザーの主戦場は、モバイルになる――実はFirefoxがモバイルに乗り出すのもそのような事情が背景にあるのだ。すでに競合他社は動き出している。
