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全チャンネル録画機「SPIDER zero」のツボ

2008年07月07日 16時00分更新

文● チバヒデトシ

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時間・地域の枠を超えた
真のどこでもテレビが実現


 このように多少敷居が高い部分があるが、SPIDER zeroは間違いなくテレビライフを変える。それだけ素晴らしいアイディアに満ちている点は確かだ。

 法人向けのSPIDER Proは、企業のマーケティング担当者や芸能事務所での導入例が多いという。人物関係のキーワード検索やCMの検索機能が充実しているので、CMへの起用を考えているタレントや自分の事務所に所属するタレントが、どんな活動をしているかが調べやすいためだろう。

 個人にとっても、ただのテレビっ子を増やす機器ではない。24時間好きな時間に見たい番組が見られ、かつ高度な絞り込み検索が可能になることで、情報へのリーチが高まる。実際、地上波はほとんど見ないが、SPIDERなら見る気になるとコメントした人もいる。

 SPIDER zeroはさらにソニーのロケーションフリーにも正式対応しており、海外も含めた外出先での番組チェックが可能だ。これにより、「いつでも」「どこでも」が実現する。新機能の追加や不具合の修正はすべてインターネットを介して行なうので、バージョンアップの手間もほとんどない。

 SPIDER zeroには、容量2.5TBの上位機種と1.3TBの下位機種があり、価格はそれぞれ39万9000円と29万4000円。これ以外に毎月1050円のサービス利用料金も必要となる。決して安価な製品ではないがテレビや放送のあり方そのものを変えるポテンシャルを秘めた、その価値に見合った新世代のデジタル家電である。

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