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アニメとラップの異色タッグ

軸がぶれまくり!! ネット発「らっぷびと」を取材した

2008年07月09日 16時00分更新

文● 斎藤温

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引きこもっちゃダメ、多少は外に出ないと


── 注目を集めたきっかけは、大槻ケンヂと絶望少女達の「人として軸がぶれている」という曲をベースにした「人として軸がぶれているでらっぷしてみた」ですが、この曲を作った経緯はどういったものなんでしょう?

らっぷびと ニコニコにあげてる曲は全部再利用というか、別のところでもうすでに公開していたものだったのでニコニコ用の新曲を作りたかったんです。

 ちょうどその時に「人として軸がぶれている」がリリースされたので買って聴いてみたらピンときたというか。ラップしやすいんじゃないか、って勝手に思ったんですよね。それで元々作ってたいくつかの曲を全部スルーして、作詞からミックスまで3日で一気に作り上げました

【らっぷびと】俗・人として軸がぶれているらっぷ【絶望先生】

「人として軸がぶれている」は、テレビアニメ「さよなら絶望先生」のオープニング曲。なお、9日に新録版の「【らっぷびと】俗・人として軸がぶれているらっぷ【絶望先生】」がニコニコ動画に投稿され、現在ランキング1位を獲得している


── その「人として軸がぶれているでらっぷしてみた」を公開したあとに、ニコニコ上で「らっぷびと」を批判する内容の楽曲がアップされましたよね。

らっぷびと あれはねえw 元々アニメソングとヒップホップを合わせてやるようになったときから批判はされるだろうとは思ってたんですよ。

 でも実際にそういうのが来ると嬉しいもんで、夜中にあの動画を見て「ヤバい、これは来たな」と。その後、ひと晩でみくすびとと一緒にアンサーソングを作りあげました。正直公開するときは反応が怖かった部分もあったんですけど、思い切ってやっちゃいましたね。


── ひと晩! それはすごい。でも、それって次の日にかなり影響が出るような……。失礼かもしれませんが、今は何のお仕事をされていますか?

らっぷびと アルバイトしながら音楽活動をしています。でも、一時期ニートも経験したんですよ。

 その時は朝から晩までずっと引きこもって、パソコンに向かって音楽制作をしていました。音楽制作自体は好きなことなのでいくらでもできたんですが、イマジネーションに欠けるのでダメでしたね。インプットが少ないと、いいアウトプットができないので、やっぱり多少は外に出ないと。将来的には、音楽で食べていけるようになりたいとは思ってます。就職はしたくないww


── 目標にしているアーティストや、影響を受けた方はいますか?

らっぷびと 中学生の時に流行ったKICK THE CAN CREWの影響はデカいと思ってます。一番好きなヒップホップアーティストはRHYMESTERで、特に宇多丸さんが好きです。

 僕の曲を聴いてヒップホップに興味を持ったとメールをくれた人がいるんですが、どん引きされるんじゃないかっていう位の長文でRHYMESTERの素晴らしさを説きましたw でも、基本的にはアンダーグラウンドなヒップホップから売れてるポップスまで、何でも聴くようにはしています。聴かず嫌いはよくないと思ってるんで。

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