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WWDC 2008リポート Vol.4

開発者が世界で勝負できるiPhoneプラットフォーム

2008年06月30日 19時30分更新

文● 宮本朱美

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サンフランシスコで体当たり路上デモ! DJソフト「IPJ」

 最後に、日本の若手開発者を紹介しよう。

 星野 厚氏と佐原拓人氏は筑波大学の同級生で、ベンチャー企業(株)ニューフォレスターを運営している。ふたりは、iPhone/iPod touch用DJソフト「Fujin(風神)」「Raijin(雷神)」を開発。WWDC参加チケットがないまま、とりあえず米国まで来てしまったそうだ。

 「いやー、もしかしたら『Fujin』『Raijin』が『Apple Desgin Award』を受賞して、WWDCにご招待されるんじゃないかと期待してたんですが……(笑)。気がついたらWWDCのチケットが完売してしまって、買えなかったんです」と語る。

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IPJ(「Fujin」「Raijin」)が動作する様子。ソフトをインストールしたiPod touch(またはiPhone)2台をミキサーで接続し、左右のiPod touchの画面を操作して曲をミックスする。画面内のディスクを指でこするとスクラッチ音が鳴ったり、iPodを振るとかけ声が出たりするところが特に観客にウケていた

 WWDC会場には入れなかったものの、自分たちのソフトをインストールしたiPod touchの2台を携え、サンフランシスコ市内の地下鉄駅入り口やストリートで果敢にデモを行っていた。

 現地で知り合ったジャスティン・アラディン氏は、ダンサー兼マーケティング担当(自称)とのことで、彼のアイデアにより、ソフト名はより外人受けのする「IPJ」に急遽変更。市内のKinkosに駆け込み、宣伝用立て看板も仕上げたとのこと。

 さすがにWWDC会場前でデモンストレーションをしたときは、警備員に立ち退きを言い渡されていたが……。なんともたくましい(というか無鉄砲!?)な若者たちだ。

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左から、佐原拓人氏、ダンサーのジャスティン・アラディン氏、(株)ニューフォレスター代表の星野 厚氏。WWDC会場横にて撮影。「ストリートで実演していると、観光客がダンサーにたくさんチップをくれるんですよー。肝心のソフトはどのくらい注目されたのかわからないんですが(笑)」

 彼らのストリートデモの様子がYouTubeに上がっているので、気になる人はチェックしてみよう。IPJが実際に動作する様子に加えて、ジャスティンさんの見事なダンスパフォーマンスも見られるぞ。

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