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キューブ型3Dディスプレーの開発に成功

立体映像が楽しめる手乗りディスプレー!

2008年06月29日 09時00分更新

文● 丸子 かおり

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 情報通信研究機構は、手に持って立体映像を複数の人で楽しめる、新しいコンセプトの3Dディスプレー「gCubik」を開発した。

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今回開発された「gCubik」。見る方向に応じて映像が変わる新たな立体視ディスプレーだ(提供:情報通信研究機構)

 これまで立体映像というと、3Dメガネなどの特殊なアイテムが必要だったが、「gCubik」はその名の通り、キューブ型のディスプレーに映像が映し出されるのである。四角い面がすべてディスプレーとなっており、見る角度に応じて映像の角度も変わり、複数の人がさまざまな角度から同時に立体映像を見ることができる画期的なツールだ。

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横から見たアヒルの映像(提供:情報通信研究機構)

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ナナメ上から見たサッカーボールの映像(提供:情報通信研究機構)

 この3Dディスプレーには「インテグラルフォトグラフィ」という技術が採用されている。この技術について、「gCubik」開発チームの井ノ上直己さんに聞いてみたところ「写真の上に凸レンズを密に並べて構成(レンズアレイ)し、各レンズの真下にある画像をレンズアレイ越しに観察します。すると、見た方向に対応する像のみが見え、結果的に左右の目の位置から対応した像が観察でき、それぞれ別の像を見ることができるので、立体視をすることが可能になる技術です」とのこと。

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将来的には、イラストのように手のひらに乗る立体映像でいろんな人が楽しめるツールができるかも(提供:情報通信研究機構)

 また井ノ上さんによると、今は「gCubik」で立体映像を見られるのは3面までだが、6面のキューブ型ディスプレーを実現させ、ディスプレーを使った新しいコミュニケーションツールを考えているとのこと。そのうち、教育やゲームなどの分野で、立体視で楽しめるコンテンツなんていうのも出てくるかもしれない。


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