このページの本文へ

トヨザキ社長のモテ本100本ノック 第3回

男としてのスキルを磨く

今月は石田衣良でモテる

2008年06月27日 10時05分更新

文● 豊崎由美

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

〈おれたちの二十代のころって、バブルの天辺にむかう坂道で、みんなが性欲ぎらぎらだっただろ。それが、デフレ不況が長引いて、若いやつらまで欲望が弱くなってしまった。今じゃあ、スポーツカーを買うのは、おれたち四十代以上だというしね。人間の性欲も、その時代の景気にあわせて、ダウンサイズするんじゃないかな〉

 いかにも衣良先生ご自身がワイドショーでコメントしそうな台詞を読んで苦笑いするしかないトヨザキなんではあります。もー、こーゆー次元の低い世代自慢やめようよ。欲望が大きいのって、そんなに褒められることなんですかね。雅人みたいに、セックスにギラギラしてる中年オヤジって、わたしにはキモイ以外の何ものでもないんですけど。性欲よりも睡眠欲が強い、今どきの疲れた若男子の気持ちのほうがよくわかるんですけど。

 ところがですね、この45歳のオヤジときたら、自分の会社に臨時で雇われた20歳年下の千映からもモテちゃって関係を結ぶんです。どんだけ精虫製造マシーンなんだってことですけど、千映からよくありがちなトラウマ系身の上話をされた後、初めてHするシーンがすごいんですの。

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ