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モバイルスキャナー

レビュー:Docupen RC810

2008年07月07日 18時00分更新

文● 柴田文彦

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割り切って使えばスキャン画質も十分


 本体に記録したスキャンデータは、専用ソフトから確認できる。Macへ保存するには、そこから任意のデータをFinder上にドラッグ&ドロップすればいい。そのほか、USB経由でTWAIN互換の画像ソフトからもデータをダウンロード可能。ただし、Macに接続しながらのスキャンコントロールに対応していない。OCR機能付きのソフトは付属しないため、スキャンした書類をテキストデータ化できない点が残念だ。

Docupen RC810

TIFF形式で記録されるスキャンデータは、専用ソフトでのみ確認可能。サムネールから任意の画像を選んで保存しよう

 テキスト書類のモノクロスキャン画質は、文書を読むぶんには十分なレベル。スキャン操作の熟練度にもよるが、当然フラットベッドタイプのスキャナーには遠く及ばない画質だ。また、カラー画像のスキャンでは色ムラの発生が避けられず、写真の複製用途には向かない。紙や写真を取り込んで保存するといったスキャナー本来の使い道ではなく、あくまでも情報を読み取るための製品として割り切ろう。

Docupen RC810

モノクロモードでの文字原稿のスキャン画質を200%で表示。視認性は十分とはいえ、紙に出力したり画像として処理するにはやや粗さが目立つ

Docupen RC810

このサイズでカラー画像がスキャンできるのは画期的だが、一般のスキャナーに比べると画質は劣る。200%で拡大すると、中間調の色ムラがわかる。写真のスキャンは厳しい


【Conclusion】
○  驚くほど小さくて軽いので、持ち運びは苦にならない。内蔵メモリーは8MBだが、2GBまでのmicroSDカードに対応するので容量は必要十分。

×  慣れないと操作そのものが難しいうえ、原稿を平面に置ける場所がないとスキャンしにくい。スキャン結果をその場で確認できないのも不便。

(MacPeople 2008年8月号より転載)


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