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Performance per Priceでは負けない!

3万円台のハイエンドGPU Radeon HD 4870登場!

2008年06月25日 13時01分更新

文● 小西利明/トレンド編集部

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業界初のGDDR5採用 SPはなんと800基!

Radeon HD 4800のブロックダイアグラム

Radeon HD 4800のブロックダイアグラム。巨大なStream Processorが目を引く。基本的なアーキテクチャーはHD 3800をベースとしている

 HD 4870の優れた性能を実現するにあたり、AMDはPC業界初のGDDR5メモリーをグラフィックスメモリーとして採用した。これにより、メモリーバンド幅はHD 3870の72GB/秒に対して、115.2GB/秒と大幅に向上している。。なお、HD 4850はGDDR3メモリーを採用する。コアやメモリーのクロック周波数が異なる以外は、HD 4870と同様のスペックを備える。

HD 4870とHD 4850の主な仕様

HD 4870とHD 4850の主な仕様。Stream Processorやテクスチャーユニット数は同等

 トランジスター数の増加によって、演算ユニット(Stream Processor)やテクスチャーユニット数も強化された。Stream Processorは800基(HD 3870は320)、テクスチャーユニットは40基(同16)と大幅に増加している。演算ユニットの増加とメモリーの高速化により、演算能力は最大1.2TFLOPSと、HD 3870 X2をしのぐパワーを発揮するという。しかし、消費電力の増大につながるGPUのクロック周波数自体は、750MHz(同775MHz)と増加させずに抑えている。

 HD 4870搭載カードのリファレンスデザインは、2スロット仕様で6ピンのPCI Express電源コネクターを2つ備える。

HD 4870を搭載したデモシステム。カードの厚さは2スロットタイプ。電源は6ピンコネクターを2つ使用している。デモシステムの電源は1000W級だが、ここまで強力な電源でなくても使えるだろう

 DirectX 10.1対応、PCI Express 2.0 x16対応などの仕様はHD 3800シリーズと同様だが、内蔵のビデオアクセラレーション機能は、「UVD2」へと強化された。UVD2では2系統のHD映像ストリームを同時にデコードする能力を備えている。そのためBDソフトのボーナス映像などに使われる、「ピクチャーインピクチャー」のGPUによるデコードが可能としている。

 GeForce GTX2x0シリーズとの対決ベンチマークは別掲予定の記事に譲るが、HD 4870/4850の価格性能比の高さは見事なもの。DirectX 10世代GPUへのアップグレードを検討している人には、非常に魅力的な選択肢の登場と言えそうだ。

「Cinema 2.0」と称するコンセプトのデモ映像

AMDが「Cinema 2.0」と称するコンセプトのデモ映像。真に映画並みの品質の3Dグラフィックスの中でゲームを楽しめるパワーを有するという

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