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BDレコ購入指南 第6回

個性で選ぶBDレコ、ソニー&パナソニック編

2008年07月08日 16時00分更新

文● 鳥居一豊/AVライター

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たっぷり録りためて、好きな場所に番組を持ち出す
ソニー BDZ-A70


BDZ-A70

 ソニーの新BDレコーダーのラインナップはX/L/A/Tの4シリーズで、それぞれが異なる個性を持つ。中でも最新モデル「BDZ-A70」(以下、A70)はPSPやウォークマンに録画した番組を転送できる「おでかけ・おかえり転送」を強化し、より快適な番組の持ち出しを可能にしている。この機能を中心に、番組持ち出しによる最先端のテレビ視聴スタイルを紹介していこう。

ソニー BDZ-A70
HDD容量 320GB
ハイビジョン最長録画時間 約105時間(LSRモード、約6Mbps)
チューナー デジタル×2、アナログ×1
ハイビジョン記録可能光ディスク BD-R/-RE
便利機能 2番組同時録画、自動録画、自動チャプター分割
おでかけ・おかえり転送、ダイジェスト再生
サイズ/重量 幅430×奥行き334×高さ95mm/約6.5kg

 A70では、X90でも対応していたPSPに加え、ウォークマン「NW-A820」シリーズへの番組転送が可能になった。また、NTTドコモのFOMA 906iシリーズなどの携帯電話(対応機種のみ)には、アナログ放送の番組など、コピーフリーの映像を転送することができる。

ウォークマンとA70を接続したところ

 この機能は、設定メニューから「おでかけ転送 高速転送録画」を設定しておくことが活用のポイント。これは番組の録画時に転送用の映像を同時に生成するものだ。

おでかけ転送の録画モード選択画面。高画質なQVGA768kを使うのがおすすめ。ノイズや映像の乱れが少なく、視聴時のストレスが少ない

 録画時にあらかじめ「おでかけ」用に変換を済ませておくことで、高速な転送が行なえる。1時間番組なら約2分程度で転送可能だ。ただし、すべての番組で転送用の番組データを保持するために最大録画時間はわずかだが減ってしまう。

ワンタッチ転送ボタン。本体前面についている

 転送手順も極めてカンタン。USBケーブルで接続し、前面にある「ワンタッチ転送」ボタンを押すだけだ。早朝のニュースなどを録画しておいて、出掛ける前にサッとワンタッチ転送するなど、スピーディーな持ち出しが可能だ。

 また、ウォークマンと接続している場合、USB経由でウォークマンを充電できるのもありがたい(ただしBDZ-A70のスタンバイモードを「高速起動」にしておくことが必要)。PSPへの「おでかけ・おかえり転送」そのものは「X90」でも可能だったが、ワンタッチ転送はA70ならでは。こうした使い勝手を高める新機能が数多く採用されている。


新しい番組を自動で更新。古い番組は自動で「おかえり」

 ワンタッチ転送を実現するため、録画予約画面にも一部機能が追加された。録画予約時にワンタッチ転送の選択が行なえるようになっている。「入」を選択するとわざわざ番組を選択することなく、ボタン操作ひとつで自動的に番組が転送される。

録画予約時の画面。「ワンタッチ転送」の選択に加え、毎回録画の設定などを組み合わせれば、一度の録画予約操作で、いつも見るニュース番組やテレビドラマを簡単に転送して楽しめる

転送中の画面。スタンバイ中に転送を行ったときは画面に映像は表示されない

おでかけ中の番組リスト。番組の映像データそのものは残っているが、再生などの操作は一切行なえなくなっている。「おかえり転送」をすることで再生などが可能になる

 さらに便利なのは、古くなった番組が自動で「おかえり転送」可能なこと。あらかじめ番組の更新期間を設定しておくことで、設定期間よりも新しい番組は自動で「おでかけ」で持ち出し、古い番組は自動的に「おかえり」して再生が可能になる。

 これでウォークマンやPSPのメモリー容量の心配はいらなくなり、いちいち自分で番組を「おかえり」したり、消去する手間も省けるようになるのだ。

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