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BDレコ購入指南 第5回

BDレコーダー本命決戦!最終ラウンド【編集・操作編】

2008年07月05日 12時00分更新

文● 折原一也/AVライター

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BDダビング機能が優れているのはどっち?

BDダビング機能が優れているのはどっち?
ビギナー マニア
パナソニック BW700
ソニー L70

 お気に入りの番組を見つけたら、次のステップはBDメディアへのダビングだ。録画した番組をそのままの画質で書き込む高速ダビングで、ドライブの書き込み速度が直接反映される。

 スペック上はどちらも4倍速のBD-Rメディアに対応と横並びだ。同じ地上デジタル放送の番組(約12.7GB)を1層25GBで4倍速のBD-Rに書き込んで検証してみた。なお、AVCに変換しながらのダビングは常に等倍速となるため、高速ダビングはできない。そのため録画時点からAVCの録画モードを使った方が効率的だ。

BW700はダビング実行時のフォーマット込みで13分22秒

 パナソニックのBW700のBDドライブは、1層25GB/2層50GBのBDメディア対応で書き込み速度はBD-Rが最大4倍、BD-REが最大2倍となる。もちろん各種DVDメディアにも対応する。ダビングの操作は「かんたんダビング」を使うのが基本だ。

BW700高速ダビング1

トレイにBDメディアをセットすると自動的にメニューがポップアップ。ここで「おまかせダビング」を選ぶだけと操作は非常に簡単だ

BW700高速ダビング2

番組を選択すれば自動で高速ダビングできる。ちなみに一時停止キーを選ぶと複数のタイトルをまとめて選択できる

BW700AVCダビング1

AVCダビングへの切り替えは、選択した番組がBDの時間をオーバーすると全自動でBD1枚に収まるようにモードを変更してくれる。なお、AVCからの再変換は行なわず、DRモードで録画した番組のみが対象になる

BW700高速ダビング4

BW700にはもう一つ「詳細ダビング」(「機能選択」「その他の機能へ」から開く)もある。使える機能は一見すると「おまかせダビング」に近いが、「詳細ダビング」は高速ダビングの実行中に再生や録画の操作も使えるなど非常に便利。また、最初からAVCの録画モードを指定することもできる

 BW700のダビングにかかった時間は13分22秒。ダビングした元の地上デジタル放送の番組は約114分だったので、実時間に対して約8倍速でダビングできたことになる(※1)。ちなみに、書き込み時間のうち26秒がディスクフォーマットの時間だった。

 操作性の点では「おまかせダビング」は音声ガイドもついているため、初心者でも非常に分かりやすい。「詳細ダビング」を使えばダビング実行中に再生できることもあり、ダビング機能はかなり強力だ。

 また、BW700はDRモードで録画した番組をHDD上でAVC録画に変換する機能も備えている。この機能は電源オフの間に自動で実行できるため、先に変換しておき、高速ダビングにするのも一つ手だ。

※1 BD規格は36Mbpsの書き込みが可能。地上デジタル放送は等倍で17Mbpsのビットレートであるため、例えば1倍速BDドライブでも地上デジタル放送を保存する場合は、実時間に対して約2倍速で書き込めることになる。

L70はダビングの書き込み速度12分12秒

 ソニーのL70の搭載しているBDドライブは、1層25GB/2層50GBのBDメディア対応で書き込み速度はBD-R(最大4倍)、BD-RE(最大2倍)と基本的にはパナソニックのドライブと同等。実際の書き込みで差が出るかどうか、使い勝手はどうかの2点を比較してみよう。

L70高速ダビング1

ビデオから「HDD→BD/DVDダビング」を選んでダビングを選択。ただ、大量に番組を録画している場合にはXMBからダビングしたい番組やフォルダを選んで「オプション」のメニューから「ダビング」を実行する方が便利

L70高速ダビング2

ダビングするタイトルを選択していく。ちなみにBDメディアを挿入した時点で自動的に約1分かけてフォーマットが行われるため、この時点で既にBDメディアはフォーマット済み。あとは「実行」ボタンで書き込みを実行

L70AVCダビング1

ダビング実行の際にはAVCダビングへの変更も指定できる。ちなみに、容量オーバーしてダビングを実行しようとした場合には、確認画面が現れ自動的に全体が収まるAVCダビングのモードを表示してくれる

L70AVCダビング3

AVCダビングのモード指定はタイトル個別にも指定できる。一度のダビングで最高画質の保存するものと容量重視のものを選べて、外出前にまとめて実行する際などには特に便利

 L70のダビングにかかった時間は12分12秒。ただし、画面の説明で触れている通り、ディスクをセットした時点で自動的にフォーマットが行なわれるので、そのための約1分間がプラスされる。実質的には約13分となるため、ドライブの書き込み速度はほとんど変わらないようだ。AVCダビングはシンプルに自動調整もできる一方で、タイトル個別にモード指定できる部分が妙にマニアックな作りだ。

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