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BDレコ購入指南 第2回

BDレコーダー、10の疑問と5つの地雷

2008年07月01日 17時10分更新

文● 西川由美子

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Q8 BDって音もキレイなんだっけ?

A8 ハイビジョン番組やBDなどの映像メディアは、高音質の音声フォーマットに対応していることが多い。パッケージの裏面を見た際に、Dolby Digitalやdtsといった表記を目にすることも多いだろう。Dolby Digitalはアメリカのドルビーラボラトリーズ社。dtsはアメリカのデジタル・シアターシステムズ社が開発した音声圧縮技術だ。

サラウンドを出力する方法も2つある。1つはアンプ側でデコード(変換)を行なう「ビットストリーム出力」、もう1つはBDレコーダー側でデコードを行ない、PCMとしてアンプに送る「リニアPCM出力」だ。目当てのレコーダーがどちらに対応しているかあらかじめチェックしておく必要がある

 BDレコーダーでは、より高音質な「ドルビーTrueHD」と「DTS-HD」というフォーマットに対応している。ともに圧縮した音声データを100%元の状態に復元できるロスレス(可逆圧縮)圧縮を採用している。

 ドルビーTrueHDの転送レートは最大18Mbpsで、96kHz/24bitの場合で最大8ch、192kHz/24bitの場合は最大6chの音声に対応している。一方、DTS-HDの転送レートは最大24.5Mbps。96kHz/24bitの場合は最大7.1ch、192kHz/24bitの場合は最大6chの音声に対応する。アンプとレコーダーとの接続にはHDMIケーブルなどを利用する。

 今夏発売のBDレコーダーのほとんどがこの音声フォーマットに対応しているが、注意しておきたいのが出力方式。出力方式には「リニアPCM」と「ビットストリーム」の2つがある。

 リニアPCM出力はBDレコーダー側で音声をPCM方式のデジタルデータに変換してからアンプ(デコーダー)側に出力するもの。

 ビットストリーム出力はレコーダーからストリームデータを直接出力し、アンプ(デコーダー)側で変換するものだ。再生する際はBDレコーダーがそのいずれかに対応している必要があり、ビットストリーム再生の場合はアンプ側がデコーダーを積んでいる必要がある。

 BDレコーダーを買っただけですぐ「高音質なロスレス再生ができるぞ~!」と喜んでしまうのは早計だ。

5.1chと7.1chの違い。チャンネルとはスピーカー数のこと

 サラウンドのスピーカーの配置で、現在主要なのは5.1chと7.1ch。5.1chは前後左右5つのスピーカーと重低音を再現するサブウーファー1つで構成される。7.1chは5.1chにスピーカーを2つ追加したものを言う。立体的な音の広がりと臨場感が楽しめるのがポイントだ。

 この「ch」というのはチャンネルの意味で、スピーカーの数を表わしている。サブウーファーは中高域の再生ができないために0.1chとカウントする。

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