Q4 ダビング10って何ですか?
A4 デジタル放送の録画には1回だけしかコピーできない「コピーワンス」という制限がある。従来はHDDに録画した映像をDVDやBDにコピーすると、HDD内の映像が削除されていた。これを「ムーブ」と呼ぶが、それを緩和した新しい運用ルールが「ダビング10」だ。
ダビング10対応の番組をHDDに録画した場合、BDやDVDに9回までコピーができる。10回目はムーブとなるので、映像はHDDから削除される。従来よりもダビングの幅が広がる。
しかも、今夏発売モデルのほとんどが、ダビング10に対応している。対応していない機種も、のちのちバージョンアップできる可能性もあるので、落胆するのは早い。ちなみにダビング10は7月4日午前4時からスタートだ。
Q5 i.LINKとHDMIって何が違うの?
A5 双方ともにデジタル信号を伝送できるのは同じ。しかも、1本のケーブルで音声・映像伝送が可能だ。では、それぞれの違いは何なのだろうか。
i.LINKはソニーの登録商標。「IEEE1394規格」の別名で、AV機器間で映像や音声を転送するための端子だ。i.LINKには「i.LINK TS」と「i.LINK DV」などがある。TSはレコーダー間で、デジタル放送のデータを直接やり取りするときに使うもの。DVは、DVカメラで撮影した映像を取り込む際に使うものだ。
i.LINK TSは、CSデジタル放送チューナーから、MPEG-2 TS形式のデータをストリームレコーダー(D-VHSレコーダーなど)に転送し、直接記録する用途などに使われてきた。現在では、D-VHSやハイビジョンレコーダーで保存した映像をBDレコーダーに転送(ムーブ)するためにも利用されている。
なお、i.LINK搭載と一口に言っても、ソニーのBDレコーダーはi.LINK DVのみ対応で、パナソニックとシャープの場合、TS対応の端子も装備しているといった違いがある。目的に合わせて選ぶようにしたい。
続いてHDMIについて。HDMIは、すでにほとんどのデジタルテレビやレコーダーに採用されている。パソコンとディスプレーを接続する規格「DVI」をAV家電向けに改良したもので、著作権保護機能も備える。BDレコーダーに記録した映像/音声をテレビやアンプに出力する際に使用する。
HDMIには接続機器同士がお互いを認識できるのが特徴。そのため、対応するAV機器同士を接続することで、1台のリモコンでテレビとレコーダー、AVアンプなどを操作できる「リンク機能」が利用できるのだ(HDMI 1.3以上に対応した機器が必要)
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