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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第28回

電話に出て! 通話前の駆け引き「着デコ」

2008年06月19日 11時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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駆け引きのための「着デコ」


 今となっては、音声通話の「相手の時間に割り込める」という特徴は影を潜めるようになってしまった。通話前にコミュニケーションするかどうかの判断が行なわれており、すぐに話す必要があると見なされなければ、無視されるというシビアな状況である。

 学生や社会人にインタビューをすると、「番号非通知や公衆電話には出ない」「090、080、070番号以外は出ない」「050番号は怪しい」という無条件の通話のフィルタリングの判断があるそうだ。

 さらには「電話帳に登録しているかどうか」(登録していれば相手の名前が表示される)、「そのとき話したい相手かどうか」で電話に出る、出ないを判断すると言うから、かつての固定電話の常識は崩壊している。

 といっても、普段は知らない番号には出ない学生でも、就職活動中になると話は変わる。着信時に固定電話の番号や非通知の文字が表示されると、授業中であっても教室を飛び出して通話に出ようとするから面白い。このように、自分が置かれている状況や、着信に対する期待値によっても、電話に出るか出ないかの基準が変わるようだ。

 そんな経緯を経て、コミュニケーションの前のコミュニケーションにフォーカスが当たり、今、より着信に出てもらいやすい「駆け引きのツール」のニーズが高まってきた。そこでドコモの「着もじ」、そのゴージャスなヴァージョンとも言えるソフトバンクの「着デコ」が登場したのだ。

着デコ

これまでの着信は味気ないものだったが、誰からかかってきたかがわかるようになって、「番通選択」の判断材料になっていた

ファイルの送信

着デコをセットして発信すると、事前にパケット通信でファイル送信が始まる。このパケット代は着デコの1回あたりの料金10.5円に含まれる

ファイル送信完了

ファイル送信が終わると、音声発信が自動的にスタートする。もしファイルの送信に失敗した場合は、すぐに音声発信が始まる

画像を添付

事前にケータイで撮影した写真を添付することも可能。飲み会のお誘いに、その場の様子を添付するなどの使い方も考えられるだろう

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